チョン・ミョンフン&東フィル@東京オペラシティ
2009年6月25日(木)
東京オペラシティ・コンサートホール
ヴェルディ《椿姫》より(コンサートスタイル・オペラ)
指揮:チョン・ミョンフン
ヴィオレッタ:マリア・ルイジア・ボルシ
アルフレード:ダニール・シュトーダ
ジェルモン:ヴァシリー・ゲレッロ
フローラ:渡辺玲美
合唱:新国立劇場合唱団
東京フィルハーモニー交響楽団
◇ ◇ ◇
念願だったチョン・ミョンフンのオペラを初体験♪
すごく良かった~♪
時間が許せば、サントリーかオーチャードでもう一度聴きたいくらい!
とにかく東フィルが素晴らしかった♪
弦の響きの何と美しいこと。
第3幕の前奏曲なんて、もうたまりませんでした。
4月にレスピーギで爆音を放っていた同じオケとは到底思えないです。(^^;;;
指揮者で、こんなにも変わるものなのですね。
さすがチョン・ミョンフン!やっぱりスゴイ!カッコイイ♪
そうそう!合唱がこれまた上手いんだなぁ。
きっと、東フィルにとっても新国立劇場合唱団にとっても《椿姫》は、お手のものなのでしょうね。(^^)
ヴィオレッタ役のボルシさんは、まろやかな中低音と透明感のある強い響きの高音を備えていて、曲が進むにつれて、どんどんと調子を上げていきました。
第3幕では、それまでのワインレッドのタフタのドレスから、チャコールグレーのシンプルなドレスに着替えて登場。
ステキなヴィオレッタでした。(^^)
ジェルモン役のゲレッロさんの余裕のある歌にも安心して耳を傾けられたし、アルフレード役のシュトーダさんも役に合った若々しさのある歌でした。
久しぶりにコンサートスタイルのオペラを聴いたけど、演出にあれこれ目を惑わされることなく音楽に集中できるし、指揮者やオケの演奏の様子が良く解って、思いのほか楽しかったです。(^^)
チョンさまの譜面台には一応スコアが乗っていたけど最初のページが開かれたままで一度も見ることはなかったのも解っちゃいました。もう全部頭に入っているのですね。うううむ、スゴイ。
すっかりソリストに任せて棒をおろしているチョンさま、ヴィオレッタの思いを代弁するかのように感情移入するチョンさま、自らソリストに拍手をおくってしまうチョンさま、そんな指揮姿を見られただけでも満足でした。
終演後の客席は、スタンディング・オベーションも見られるほどの熱い拍手で一杯に。
私は誰よりもマエストロ・チョンに拍手を贈りたかったのに、なかなか登場してくれな~い。
歓声に応えるソリスト達の後ろ側を隠れるように、やっと現れたかと思ったら、コンサート・マスターやオケの首席奏者を讃えるばかりで、とうとう自ら最前列に出ることはありませんでした。
マエストロのそんな姿も本当にステキ♪
ああ、兎に角、良い演奏を聴くと、元気が湧いてくる♪