大野和士&新日フィル@すみだトリフォニーホール
指揮:大野和士
新日本フィルハーモニー交響楽団
シャリーノ:夜の肖像
ツィンマーマン:ユビュ王の晩餐のための音楽
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノーヴァク版、1954)
◇ ◇ ◇
大野さんの演奏を聴くのは2011年1月の新国立劇場での《トリスタンとイゾルデ》以来なので2年半ぶり。そういえば、その直後に予定されていた東フィル100周年を記念する演奏会が、大野さんの頚椎の不調で指揮者交代になりガッカリしたのを思い出しました。
もうすっかり回復されたのかな?
今回、久しぶりに大野さんの紡ぎだす音楽を堪能することができ嬉しいかぎり♪
さて、マオカラーのスーツで登場した大野さん。一曲目はシャリーノの「夜の肖像」です。
現代音楽を得意とされている大野さんらしい選曲で、もちろん私は初めて聴きました。日本初演ですからね〜
とても難しそうな曲でしたが、精度の高い演奏で、聴いている私は楽しかったです。
シャリーノ、もっと聴きたくなりました。
つづいて二曲目はツィンマーマンの「ユビュ王の晩餐のための音楽」。切ったり貼ったり重ねたり、コラージュのような作品。聴き覚えのある曲が沢山でてきて、おもちゃ箱ならぬ整理のできてないCDラックをひっくり返しちゃったような曲でした。
とても面白かったです♪
休憩をはさんで後半はブルックナーの7番。
前半に演奏された二曲が、とても斬新だったものだから、もうお馴染みのブルックナーは、すっかり安心しきって聴いてしまい、スルスル~と心地よく身体の中に入ってきて、またスルスル~と抜けて行ってしまった感じでした。
でも、歌うところは歌い、押さえるべきところは押さえた模範的な演奏だったので、長大な曲でしたが上手くまとまっていたと感じました。
ところで、2015年から都響の音楽監督に就任されることになった大野さん、オペラや現代音楽も沢山演奏してくれることを期待してます♪
【関連エントリ】
ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》@新国立劇場(2011/01/11)
大野和士&リヨン@東京オペラシティ(2009/11/11)