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23 February 2013

マルク・ミンコフスキ&ルーヴル@東京オペラシティ

Marc_minkowski2013年2月22日(金)
東京オペラシティ・コンサートホール

指揮:マルク・ミンコフスキ
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル

グルック:歌劇《アウリスのイフィゲニア》序曲(ワーグナー編曲版)
シューベルト:交響曲第7番ロ短調D759《未完成》
 アンコール シューベルト:交響曲第3番ニ長調D200より第4楽章
モーツァルト:ミサ曲ハ短調K427
 アンコール:同上より「クレド」

   ◇  ◇  ◇

楽しかった〜♪
最近、重苦しい出来事や心配ごとが何かと多い世の中だけど、こんなステキな音楽会に、こうして足を運べる私って幸せ、ホントありがたいことだなって、つくづく思いました。

当初予定されていたプログラムに追加されたグルックの《アウリスのイフィゲニア》序曲でコンサート開幕♪
うんうん、そうそう、この音、この響き♪ これぞミンコフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル♪
今回、また聴くことができて、とっても嬉しい♪

シューベルトの《未完成》は久しぶりに聴いたけれど、冒頭、クラリネットのソロが美しくて、いきなりキュッと胸を射抜かれてしまいました。心地よいテンポで進んでゆく、どこか都会的な洗練されたシューベルトでした。
そして、なんと、その後すぐにシューベルトをアンコール演奏してくださったのです。
その際、ミンコフスキさんが曲名を紹介してくださったのですが「シューベルト、シンフォニー、サン」
さん? cinq? 5?
ミンコフスキさん、ちょっと心配になったのか、もう一度念を押して「trois!」
はい、シューベルトの3番でした♪ 日本語ミックスだったのですね。
軽快で明るい清々しい音楽を身体一杯で感じられる演奏でした。

さて、後半はモーツァルトのミサ曲。
2009年初来日の演奏会で聴いたモーツァルトがとても新鮮で素晴らしかったので、否が応でも期待は高まります。
そして、その期待に違わぬ珠玉の演奏でした。
美しすぎて、まるで天上の花園を歩いているようでした♪
わずか10人のボーカル・アンサンブルによって歌われたのですが、ボリュームといいバランスといい、磨きあげられた演奏を聴かせていただきました。

終演後、相変わらず外は凍てつく寒さでしたが、心はポッカポカ。
いつも聴いてる在京のオケではなかなか得られない、ヨーロッパのエスプリを味わえたステキな夜でした♪

そうそう、忘れてはいけない。今回もミンコフスキさんの変わらぬ華麗な指揮姿も堪能できました♪

【関連エントリ】
マルク・ミンコフスキ&オーケストラ・アンサンブル金沢@サントリーホール(2012/07/27)
マルク・ミンコフスキ&ルーヴル@東京オペラシティ(2009/11/05)

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