ダニエル・ハーディング&新日フィル@すみだトリフォニーホール
指揮:ダニエル・ハーディング
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
新日本フィルハーモニー交響楽団
R.シュトラウス:組曲《町人貴族》op.60
ワーグナー(モットル編):女声のための5つの詩《ヴェーゼンドンク歌曲集》op.91
マーラー:交響曲第1番ニ長調《巨人》
◇ ◇ ◇
昨夜、ハーディングの指揮でマーラーの交響曲第1番を聴いて来ました♪
新日本フィル創立40年を記念する演奏会だったこともあって会場のトリフォニーホールは何となくいつもより華やいだ雰囲気。
そんな祝賀気分の中、その期待に違わぬステキな一夜をすごすことができました。
マーラー1番では、ハーディングの丁寧に音を紡ぎ出し織り重ねてゆくような曲作りにとても好感が持て、ハーディングってもっとアグレッシブな指揮をするのかと勝手に思いこんでいたのだけど、全然そんなことはなく、とても正統派で、終始、心地よく音楽に身をゆだねることができました。
一曲目、リヒャルト・シュトラウスの組曲《町人貴族》は喜劇の付随音楽から抜粋されたもので、歌こそないけれどオペラを聴いているような感じでした。
途中、あれ?っと思ったらリュリの曲がはさみ込まれていたり、30人強の小さなオケにピアノが加わる編成も面白く、珍しい曲が聴けて良かったです。
二曲目のワーグナー《ヴェーゼンドンク歌曲集》は、何てったって藤村さんが素晴らしかったです♪
決して大声を張り上げているわけではなく、むしろしっとりとまろやかなのに3階後方の私の座席までキッチリ届く歌声には鼓膜を圧迫するような強さもあり、凄いなと思いました。
そして休憩後のマーラーは前述の通り、ハーディングの堅実な指揮とそれにしっかりと応える新日フィルのメンバーが一丸となった、とても素晴らしい演奏でした。
ハーディングで、またマーラー聴きたい♪
【関連エントリ】
ダニエル・ハーディング&東フィル@サントリーホール(2008/02/15)
ダニエル・ハーディング&新日フィル@すみだトリフォニーホール(2009/03/06)