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15 February 2010

ワーグナー《ジークフリート》@新国立劇場

2010年2月14日(日)
新国立劇場 オペラ劇場

エッティンガー&東フィルの《ジークフリート》を聴いてきました♪

トーキョーリング初演時の2003年4月にも、なぜか気まぐれで《ジークフリート》だけは観ていたので、このプロダクションに接するのは今回が2回目。

初めて単独で観た時も、その斬新でポップな演出や舞台美術には惹かれるものがあり、すごくワクワクしたのだけど、物語や音楽の面白さを心から楽しめたかといえば、う〜む、まずまずだったかなと言うのが正直なところでした。

ところが今回は・・・
やっぱりリングって、続けて観ると楽しさが倍増するのですね♪
(あたり前でしょ!今頃わかったの?なんて言わないで〜)

もしかすると、昨年の夏休み、姪っ子と一緒にこどものためのオペラ劇場《ジークフリートの冒険》を観たせいもあるのかもしれないけど、今回は物語の流れや登場人物のキャラクターの理解も深まったし、ライトモチーフもバッチリ聴こえたし、演出的にも前二作と繋がる仕掛けが幾つもちりばめられていたことも解ったし、とても面白かったです。

前回は、電子レンジやミキサーを使って鍛え直したノートゥングや、ふわふわ空中遊泳する小鳥さんばかりが強く印象に残り、ほとんど記憶になかった第三幕の良さに気づいたのも、昨年の《ラインの黄金》や《ワルキューレ》と、つづけて鑑賞することが出来たからかもしれないなと感じました。
それにしたって、目覚めたブリュンヒルデとジークフリートの織りなすシルエットの美しかったこと〜

そうそう、エッティンガー&東フィルの演奏も良かったし(コンサートマスターは三浦章広さん)、歌手もみなさん熱演されていて、私は満足できました。
来月の《神々の黄昏》も楽しみ♪

   ◇  ◇  ◇

ワーグナー《ジークフリート》
(楽劇《ニーベルングの指環》第2日)

指揮:ダン・エッティンガー

【初演スタッフ】
演出:キース・ウォーナー
装置・衣裳:デヴィッド・フィールディング
照明:ヴォルフガング・ゲッベル
振付:クレア・グラスキン

ジークフリート:クリスティアン・フランツ
ミーメ:ヴォルフガング・シュミット
さすらい人:ユッカ・ラジライネン
アルベリヒ:ユルゲン・リン
ファフナー:妻屋秀和
エルダ:シモーネ・シュレーダー
ブリュンヒルデ:イレーネ・テオリン
森の小鳥:安井陽子
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

【関連エントリ】
ワーグナー《ラインの黄金》@新国立劇場
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ワーグナー《神々の黄昏》@新国立劇場

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