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19 November 2009

アルバン・ベルク《ヴォツェック》@新国立劇場

Wozzeck2009年11月18日(水)
新国立劇場 オペラ劇場

とても楽しみにしていた《ヴォツェック》を観てきました。

舞台全面に張られた水。
その水面に映りこむモノトーンのキューブ。
ぽたぽたと落ちる雨だれの音。
ゆらゆらと光る波紋。

とても悲しいお話なのだけど、とても美しい舞台でした。
そして、何よりもベルクの音楽が素晴らしかった。

部屋の隅の小さな磔刑図。
マリーの子によって、その磔刑図に打ちつけられた人形。
背後で繰り広げられる群集たちの様々なマイム。
一度観ただけでは、その演出全体を把握するのは、ちょっと無理のようです。時間が許せば、もう一度、観たいくらい。

若杉さんに代わって指揮台に立ったハルトムート・ヘンヒェンさんと東フィルも良かったし、歌もヴォツェックのトーマス・ヨハネス・マイヤーさんをはじめ、みなさん、役柄に良くあった素晴らしい歌を聴かせてくれました。
そして、この舞台では、マリーの子が、とても重要な役割を果たしていました。
彼が壁に残した落書き"PAPA"の文字が忘れられません。

   ◇  ◇  ◇

アルバン・ベルク《ヴォツェック》

指揮:ハルトムート・ヘンヒェン
演出:アンドレアス・クリーゲンブルク

ヴォツェック:トーマス・ヨハネス・マイヤー
鼓手長:エンドリック・ヴォトリッヒ
アンドレス:高野二郎
大尉:フォルカー・フォーゲル
医者:妻屋秀和
第一の徒弟職人:大澤 建
第二の徒弟職人:星野 淳
マリー:ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン
マルグレート:山下牧子

合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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