東寺は仏像がすごい
京都二日目は朝から雨・・・
晴れでも日傘、雨なら雨傘。
大した違いはないさと、ピチピチ♪チャプチャプ♪ 朝の東寺へ出かけてみました。
京都駅から大よその見当をつけて歩き出すと程なく大きな五重塔が見えてきました。さすが日本で一番高い五重塔!
これなら迷子になりませんね。(^^)
東寺(教王護国寺)は794年(延暦13年)平安遷都の時に桓武天皇によって造営されたお寺だそうで、広い伽藍の雰囲気が奈良のお寺に似ているなと感じたのもそのせいかな?
五重塔はもちろん、南大門、金堂、講堂、どれも大きくて、カメラのファインダーに全体を入れるには下がって下がって下がらないと納まらないのでありました。(^^;;;
東寺の本格的な活動が始まったのは、823年(弘仁14年)に弘法大師空海が真言密教の道場としてからで、現在も仏像、仏画など密教美術の宝庫なのだそうです。
早速、金堂や講堂に入ってみると、ほんと、すご〜い!仏像がいっぱい♪
そういえば、一日目に巡ったお寺では仏像は一体も拝見しなかったかも?(^^;;;
まずはじめに、拝観受付に近い講堂から。
立体曼荼羅と称される堂内の中は、大日如来さまを中心に21軀もの仏像が所狭しと並んでいます。
とにかく壮観です。圧倒されました。
なかでも象さんにまたがった帝釈天さまの凛々しく美しいこと。惚れました。(^^)
次にまわった金堂には、本尊の薬師如来と両脇の日光、月光菩薩が納められていて、昨年、奈良を旅してから仏像を拝見する楽しさに開眼してしまった仏像ビギナーの私ですが、熱心に本尊に祈りを捧げていらっしゃる方のお邪魔をしないよう、こちらでも、じっくりと鑑賞させていただきました。(^^)
仏像があるのは、お堂だけではありません。宝物館もすごいです。
ちょうど2009年秋期特別公開「東寺曼荼羅の美」展が開催されていて、平安時代から江戸時代におよぶ40点近い曼荼羅図や仏像を拝見することができました。
中でもステキだったのが兜跋(とばつ)毘沙門天立像♪
まさか、ここで、お目にかかれるとは思いませんでした。(^^)
奈良国立博物館にも、まるで兄弟のようにそっくりな兜跋毘沙門天立像が所蔵されているのですが、このスラリとした立ち姿が大好きです。
ここまででも充分すぎるくらい東寺の素晴らしさを満喫できたのですが、折角なので、北大門を出たところにある「観智院」も拝見させて頂くことにしました。
1308年(徳治3年)後宇多法皇が東寺に帰依し真言教学を研鑽されていた頃、優秀な学僧が多く輩出され、その中の一人杲宝(ごうほう)によって創建されたのが観智院なのだそうです。
1605年(慶長10年)に再建された客殿は桃山時代書院造り。
弘法大師空海が唐から船で帰国する際、海であった難を海神に守られ無事切り抜けた様子と、五大虚空蔵菩薩像を現している「五大の庭」は、砂紋も荒々しく動的で、前日、観たばかりの龍安寺の石庭とはまるで対照的だったのが面白かったです。
ほかにも宮本武蔵の描いた襖画、唐の青龍寺の本尊だった唐時代の彫刻「五大虚空蔵菩薩像」、江戸時代の「愛染明王像」と見所がいっぱいでした。
すっかり忘れてしまったのが、大師堂と弘法大師像。必ず何か一つ大切なものを見損ねてしまう、おっちょこちょいな私。(^^;;;
もう一度いらっしゃいということかしら?