13 May 2008

【LFJ2008】佐藤俊介&佐藤卓史:シューベルト《華麗なるロンド ロ短調》ほか

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 公演番号338
2008年5月4日(日)22:00
東京国際フォーラム ホールB5[テレーゼ・グローブ]

ヴァイオリン:佐藤俊介
ピアノ:佐藤卓史

シューベルト:華麗なるロンド ロ短調 作品70 D895
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 作品137 D384
シューベルト:二重奏曲 イ長調 作品162 D574

   ◇  ◇  ◇

順番が入れ替わってしまいましたが、ぜひとも書き留めておかなければと、ずっと気になっていたのが、私の「ラ・フォル・ジュルネ2008」ラスト・コンサートとなった佐藤俊介さん&佐藤卓史さんの演奏。

当初、5月2日の佐藤卓史さんのピアノ・ソロを聴いてみたいと思っていたのですが、どうしてもスケジュール的に難しく、結果、4日の佐藤俊介さん(ヴァイオリン)との共演プログラムを聴かせていただくことにしました。
そして、今まで、ほとんど知らなかったシューベルトのヴァイオリン&ピアノの曲を聴けただけでなく、若い二人の実力派アーティストのフレッシュな演奏に触れられたことは、思いがけない収穫でした♪

佐藤卓史さんは、現在、ドイツのハノーファー音楽演劇大学に在学中の新進気鋭のピアニスト。
ヴァイオリンの佐藤俊介さんとは、共演のCDを既に複数録音されている仲だそうで、そのコンビネーションはピッタリ!
大げさなコンタクトをとらなくてもスッと曲に入ってゆく安心感があり、互いの聴かせどころを把握しながら奏でられる音楽には何とも言えぬ温かな雰囲気があって、とてもステキな演奏会でした。

そして、何よりも、卓史さんの格調高いピアノが強く印象に残りました。
兎に角、すばらしいテクニック! も〜完璧!(^^)
こんな正統派の若いピアニストがいたなんて〜と思わず嬉しくなってしまいました。
おまけに、その演奏する姿には既に巨匠を思わせる風格も備わっているのですから、これからがますます楽しみです。
次に帰国された時には、今度こそピアノ・ソロを聴かせていただこうと思います。(^^)

それから、この時の私の席は、ピアノのほぼ真後ろだったので、ピアニストの頭のてっぺんからペダルを踏む足先まで全身が見えて、なかなか面白かったです。
かかとを床から離れるほど高く上げてから踏み込む元気で大胆なペダリングには、ちょっとビックリしたけれど、ソフトべダルを繊細に扱う左足にも思わず注目してしまいました。(^^)


   ◇  ◇  ◇


夜11時、演奏会が終了し、いい気分で広場に出てみると、あんなに賑やかだったネオ屋台村のお店は全て引き払った後。テーブルや椅子もきれいに片づけが済み人影もまばら。
ちょっぴり寂しく、なんだか名残惜しかったけれど、ラーンキ夫妻のピアノ・デュオにはじまり、マンメルさんの歌、そして二人の佐藤さんのヴァイオリン&ピアノと、さまざまなシューベルトの音楽を存分に満喫できた良い一日だったなぁと余韻を楽しみながら、そして、また来年も来るぞ〜と決意して音楽祭の会場をあとにしました。

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07 May 2008

【LFJ2008】マンメル&カサール:シューベルト 歌曲集《白鳥の歌》より

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 公演番号333
2008年5月4日(日)13:15
東京国際フォーラム ホールB7[テレーゼ・ブローブ]

テノール:ハンス・イェルク・マンメル
ピアノ:フィリップ・カサール

シューベルト:「鳩の使い」(歌曲集「白鳥の歌」D957より)
シューベルト:「生気」D937
シューベルト:「愛の便り」「戦士の予感」「春のあこがれ」「セレナード」「わが宿」(歌曲集「白鳥の歌」D957より)
シューベルト:「秋」D945
シューベルト:「遠い国で」「別れ」「アトラス」「彼女の絵姿」「漁夫の娘」「海辺で」「都会」「影法師」(歌曲集「白鳥の歌」D957より)

   ◇  ◇  ◇

ラ・フォル・ジュルネ2008のプログラムが発表された時、ラーンキ&クルコンさんのピアノが昨年に引き続き聴けるとことも、もちろん、とても嬉しかったのだけど、もう一つの大きな楽しみは、バリトンのヴォルフガング・ホルツマイアーさんのリートが、それも《白鳥の歌》が聴けることでした。(^^)

ホツルマイアーさんの歌は、実は録音でしか聴いた事がないのだけど、そのビロードのように滑らかで、しっとりとした暖かさを持った声が、私、大好きで、一時は眠れぬ夜のための子守唄CDにしていたほど。(^^;;;

そのホツルマイアーさんが来日する!
キャ~ 絶対に聴く~
そんな、かなりミーハーなのりで入手したチケットだったのでした。(^^;;;

ところが・・・
しばらくして、何気なくLFJのサイトを見てみると・・・

出演アーティスト一覧にホルツマイアーさんの名前が見つからない。
あら? 見過ごしたかしら? 何度も何度も見直してみる。
ない、ない、ない~ 消えてる~

慌ててタイムテーブルも確認してみると
ああああっ やっぱり変わってる。
ウォルフガング・ホルマイアーからハンス・イェルク・マンメルに変わってる。

がくぅ~
思わず、力が抜けちゃった。

でも、すぐに立ち直れるのが私。(^^)v
アーティストだって人間だもん、そういうこともある。
楽しみは先にとっておこうって。
それにしても、ハンス・イェルク・マンメルさんて、どんな歌手なんだろう?
テノールで聴く《白鳥の歌》っていうのもイイかもね、なんて具合に。(^^)

ああ、すっかり前置きが長くなりましたが(^^; そんなこんなで臨んだ音楽祭3つめのコンサートが、歌曲王シューベルトの歌曲《白鳥の歌》でございました。

それで、肝心のコンサートはどうだったかって?

もう、それはすばらしい《白鳥の歌》でした。
音楽を聴いて、背筋がゾクゾクっとすることなんてそう滅多にないのに、マンメルさんの第一声で、それが来たのです。(^^)
自分でも驚きでした。

マンメルさんは、身長が180センチを楽に超えていると思われる大きな歌手。
その体格から単純に想像すると、バリトン?いやバスかしら?と思えるほどなのに、テノール歌手なんですね~(^^)

明瞭な発音。スッと素直に伸びる清潔感のある発声。テノールとはいえ包容力のある落ち着いた声質は私の好みにピッタリだったのです。(^^)
おまけに客席の一人一人に向かって丁寧に語りかけるように歌ってくださって、シューベルトの音楽が、私の心にジンジンと響いてきたのでした。

ホールB7は、客席数が250席しかない上に、舞台を中心にコの字型に椅子が配置されているため、演奏家を観客が囲むようにして聴ける点も良かったのかもしれません。
アーティストもお客さんも全てが一つになる瞬間が感じられて、私も、このホールの雰囲気、とても気に入りました。(^^)

そして一緒に聴いた3歳と6歳の姪っ子たち。
いざとなったら途中で退席する覚悟もしていたのですが、最後まで何とか持ちました。(^^;;;(さすがに終わりの頃はモゾモゾしてましたが。周辺の方、落ち着かなくてゴメンナサイ。)

何も解ってなさそうな子供さえひきつけてしまう音楽の力。
理屈ではなく良い演奏って解るのですね。
何故なら、子供向けに企画されたコンサートより、彼女たちったら、ずっとずっと楽しかったようなのです。(^^)
来年のバッハも行くのだそうです。(^^;;;;

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05 May 2008

【LFJ2008】ラーンキ&クルコン:シューベルト《アレグロ イ短調 D947》ほか

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 公演番号352
2008年5月4日(日)11:45
東京国際フォーラム ホールD7[ヒュッテンブレンナー]

ピアノ:デジュー・ラーンキ
ピアノ:エディト・クルコン

シューベルト:アレグロ イ短調 D947
シューベルト:エロルドの歌劇「マリー」の主題による変奏曲 ハ長調 D908
シューベルト:幻想曲 へ短調 D940

   ◇  ◇  ◇

音楽祭2日目最初のプログラムは、昨年、バルトークのピアノ・デュオで、とても素晴らしい演奏を聴かせてくれたクルコンさんとラーンキのピアノ連弾♪
お二人は、今年のシューベルトでも溜息がでるほどステキな演奏を聴かせてくれました。
高音部をクルコンさんが担当し、たっぷりと美しいメロディを聴かせてくれ、ラーンキが低音部をしっかりと支えてました。
ん? ま、奥さんのクルコンさんが、しっかりリードしていたのかなぁ? なんて感じもしなくはありませんでしたが。(^^;;;

一曲目は、重たい雲の切れ間からサッと光が射し込んでは、また雲が垂れ込んでくる、そんな描写が、何度も繰り返される、とても印象深い曲でした。
「人生の嵐」という副題が、シューベルトの死後つけられたそうですが、なかなか上手く言い当てた題名かも。

二曲目は、可愛らしく親しみやすいメロディで始まる変奏曲。
主題はオペラ《マリー》の二重唱の一部なのだそうですが、エロルドっていう作曲家も《マリー》っていうオペラも、私、知らなかった。(^^;;; 当時は良く知られたオペラだったのかしらん?
楽しい曲でした。(^^)

三曲目も、モーツァルトを思わせるような美しいメロディが顔をのぞかせたり、重厚な響きが登場したりと終始耳の離せない充実した曲でした。
三曲とも初めて聴く曲ばかりだったのですが、みんなとてもステキだったので、今後、シューベルトの四手用の曲も、もっと聴いてみたいと思いました。

ところで、シューベルトの連弾は、互いの手を交差させなければ弾けない箇所もあるし、大人二人が一台のピアノの前に並ぶと、かなり窮屈そうなのだけど、シューベルトは二台のピアノ用にするつもりはなかったのかしら?
やっぱり演奏会用というよりは家族や知人が集まって楽しむ為の曲だったからなのかな? ピアノが二台もあるお家って、そうはなかっただろうし・・・

それにしても、ラーンキとクルコンさんのデュオは、ほんと見事なくらい息ピッタリでした。(^^)
譜めくりも、昨年同様ご自分たちで弾きながらやってました。すごい!
あ、ラーンキが2ページめくってしまって、クルコンさんが、すかさず1枚戻す場面もありましたけどね。(^^;;;

これからも、ピアノ・デュオの活動を、二人でますます深めていってくれたら良いなぁ。(^^)

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03 May 2008

【LFJ2008】ラーンキ:シューベルト《ピアノ・ソナタ第17番》ほか

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 公演番号224
2008年5月3日(土)15:30
東京国際フォーラム ホールB7[ショーバー]

ピアノ:デジュー・ラーンキ

シューベルト:3つのピアノ曲より 変ホ短調 D946-1
シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番 二長調 作品53 D850

   ◇  ◇  ◇

Ranki_schubert大型連休のもう一つの恒例行事「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が今年も始まりました!
2008年のテーマは「シューベルトとウィーン」。
ということで、私のシューベルト漬けの休日の幕開け最初のプログラムはラーンキのピアノ♪と相成りました。(^^)

さて、第一曲目の「3つのピアノ曲」より変ホ短調 D946-1 は、とても懐かしく聴きました。
何故って、この曲、1973年にラーンキが「さすらい人幻想曲」や「ピアノ・ソナタ第18番」と共に収録したシューベルトのアルバムに入っているからです。(^^)
ほとんど観客を意識せず、自分とシューベルトと二人で対話するような演奏スタイルは、ああ、ラーンキらしいなぁと思いました。

第二曲目のピアノ・ソナタ第17番は、速めのテンポで始まりました。
ちょっとアクセントの強い、先へ先へと急ぐような奏法が気になりましたが、ま、これがラーンキのシューベルトなのだなと納得しながら聴きました。
そして、いつの間にか、少しゆったり目のシューベルトが、私の好みになっていたことに改めて気がつきました。(^^;
そんな訳で、正直言って、ラーンキのシューベルトには、変に緊張させられ、何だか疲れましたぁ〜(^^;;;
それから、ホールB7って、やっぱり音響がイマイチだなぁ(^^;

さぁ! 明日は、朝から晩までコンサートがビッシリです。
早起きに備えて、そろそろ寝ま〜す。

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