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27 September 2008

芸術新潮10月号「特集 没後10年 須賀敦子が愛したもの」 

Geijutsu_shincho10久しぶりに『芸術新潮』の最新号を購入しました。
前回買ったのは、確かエルンスト・バルラハの小特集が組まれた時だから、かれこれ2年半ぶりになるかな?

今月初め、うたたねねこさんのブログ「本を読みながら」で10月号の特集が「没後10年 須賀敦子が愛したもの」だと知り、発売日を指折り数えて待っていたのでした。

本屋さんの店頭では1ページたりとも中を見ずに超特急で家に持ち帰り、部屋に入って静かに開いてみると、須賀さんにゆかりあるイタリアの美しい写真や、須賀さんが著書の中で触れている美術作品の写真が満載されていました。

と、ここまでは予想通り。

更に嬉しかったのは、一昨年、大阪神戸を訪ねた時、余裕があったら歩いてみたいと思いながら叶わなかった阪急今津線沿線の小林聖心女学院近くの坂道が見られたこと。
また、かれこれ10年位前に船を乗り継いで渡ったヴェネツィア・トルチェッロ島で観た聖マリア・アッスンタ大聖堂ドームのモザイク画 聖母子像が掲載されていたのにも感激しました。

そして、先月、庭園美術館で観た 舟越桂さんの作品集に寄稿されたエッセイ(全集へは未収録)も初めて読むことができ、須賀さんと舟越さんとの接点も知ることができました。

他にも、これまで知りえなかった須賀さんの意外な一面に触れた文章や写真も寄せられているので、しばらく枕元に置いて、ゆっくり楽しもうと思います。

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