新薬師寺と町歩き
奈良滞在3日目は、お寺だけでなく人々が生活を営んでいる「町」の雰囲気も味わってみようと奈良公園周辺の「高畑町」と「奈良町」をのんびり歩いてみました。
この日も朝から眩しいほどの青空。日焼け止めローションとパラソルで、しっかりガードし、いざ出発♪
まず初めにホテル東方に位置する高畑町を訪ねてみました。
高畑の最終目的地は「新薬師寺」です。寄り道せずに歩けば15分ほどで到着する距離なのですが・・・ 私がそれで済むわけありませんよね。
行ったり来たり、後戻りをしてみたり横っちょを覗いてみたり、大幅に時間オーバー。
だって、とてもステキな街並みなのです♪
緩やかな細い坂道の両側に軒を連ねる商家や民家。
色合い、形ともに揃った格子戸や格子窓が、良い統一感を街並みに与えてます。
よく見ると、それら格子は微妙にデザインが違うのですが、かなり年季のはいった古色豊かなものから近ごろ新築されたばかりの家に至るまで、兎に角、その通り沿いほとんどの建物に格子がはめられているのには感心するばかり。
ガレージの扉まで格子にしてあるお宅もあり、中に色鮮やかなヨーロッパ車が停まっていたのには思わずニンマリしちゃいました。
美しい街並みを残し、伝えてゆこうとする住民の方々の思いが伝わってくるステキな町でした。
大抵が個人のお宅なので、なるべく写真撮影は控えましたが、造り酒屋さんや雰囲気のある土壁などをフォト・アルバムにしてみました。
●フォト・アルバム 新薬師寺と高畑町
脱線しながらようやく到着した「新薬師寺」は小さいけれど奈良時代の雰囲気そのままを伝える美しいお寺でした。
747年の創建当時は、かなり大規模なお寺だったそうですが、唯一残った建物を現在は本堂として使っているそうです。
その建物(本堂)の屋根の、ゆったりとして美しいこと!
屋根を下側から見あげた時の垂木の並び方が、またとても優美だったので、撮ってみたのが、この写真です。
お堂の中は簡素な印象でしたが、本尊の薬師如来像を守っている塑像の十二神将立像(奈良時代)は頼もしい面もちの神様ばかりで迫力満点でした。ちょっと恐すぎ〜
詳しくは、こちらをどうぞ! 新薬師寺公式ホームページ
新薬師寺を後にし、また高畑の町をあっちへ行ったり〜、こっちへ行ったり〜しながら元興寺の南側に広がる町の方面へ歩いてゆくと、そこが奈良町でした。
この辺りも高畑町同様、格子の家が沢山残っていて、それら古民家を利用した雑貨屋さんやご飯屋さんなどが、あちこちに点在していて、ちょっとした観光スポットになっているようでした。
その中の「ならまち格子の家」は江戸末期の町家を再現した奈良市の施設。
休憩がてら中を見学させていただきました。
●フォト・アルバム ならまち格子の家
中庭や高い吹き抜けのあるシックな内装もステキだったのだけど、兎に角、びっくりしたのは、外はもの凄い暑さなのに、家の中に一歩入ると風がス〜ッと通り抜け、とっても涼しかったこと!
エアコンなしで、こんな快適な空間が作れるのかと、自分の生活をちょっと反省。
写真は上から
高畑町の酒屋さん
新薬師寺本堂
ならまち格子の家
蛇足ですが、こうして並べて気がつきました。
この3枚の写真の中に、お寺の屋根と民家の格子共通の美しさがありませんか?
The comments to this entry are closed.
Comments