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25 August 2008

ベン・シャーン&アーサー・ビナード『ここが家だ』

Ben_shahn以前、ブリヂストン美術館「コレクションの新地平 − 20世紀美術の息吹」 で版画集《リルケ『マルテの手記』より一行の詩のために》を観て以来ずっと気になっていたベン・シャーンの展覧会が、8月8日まで丸の内ギャラリーで開かれていたので観てきました。

生誕110年を記念して開かれた展覧会は、初期のデッサンから油彩画、水彩画、版画、ポスターと、ベン・シャーンの幅広い創作活動の軌跡を見ることができ、とても充実したものでした。

そして、その会場で、絵本『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』のことを知りました。

東京都立第五福竜丸展示館を訪ねたのは、もう随分と前のこと。
それも、わざわざ足を運んだわけではなく、同じ公園内にある夢の島熱帯植物館で開かれてた日本画家 田中一村にちなんだ企画展を観たついでに、何だろう?この建物?と、その斬新な外観の建物に興味を持って立ち寄ったのでした。

あの時、深い悲しみと強い憤り、核への恐怖を感じたはずだったのに・・・
ダメですね・・・
時間が経つにつれ、その時のショックは薄らいでしまいました。

こんな忘れっぽい私は、こういう本こそ、いつでも手の届く本棚に並べておこうと思いました。
不謹慎かもしれないけれど、ベン・シャーンの絵が、とても力強くステキだし、アーサー・ビナードさんの詩も素晴らしいから。

   ◇  ◇  ◇

ベン・シャーン(絵)アーサー・ビナード(構成・文)
『ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸』2006年、集英社

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