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03 August 2008

衝撃!薬師寺の釈迦十大弟子

Yakushiji01午前中、高畑町、奈良町と充分町歩きが楽しめたので、午後は近鉄線に乗って、西大寺や西ノ京の薬師寺、唐招提寺を訪ねてみました。

この日訪ねた4つのお寺は、どこもそれぞれ歴史や趣があり素晴らしかったのですが、なかでも強く印象に残ったのが薬師寺でした。

Saitou昭和になってから次々に再建された色鮮やかな建築群。
彫刻家 中村晋也さん(1926〜 )の阿僧伽菩薩(あさんがぼさつ)、伐蘇畔度菩薩(う゛ぁすばんどぅぼさつ)、釈迦十大弟子のブロンズ像。
これらから、今までぼんやりと持っていた寺院や仏像のイメージを壊されるほどの衝撃を受けたからです。

Toutou680年の創建当時のまま唯一残った東塔と同じ様式で再建された西塔や金堂には色鮮やかな彩色がされていて、そうか! 平城京に都が移され一番華やかだった頃、人々が目にしていたのは、こんな青丹色(緑青色と朱色)の建物群だったのかと、古の都にタイムスリップした気分でした。

また、仏教の生まれたインドの国の人々の風貌そのものを写実的表現で菩薩や弟子の姿として造りあげられた中村晋也さんの彫刻にも驚きに近いものを感じました。
そうだった!お釈迦さまはインドで生まれた人だったんだぁ。すっかり忘れてた。

Anaritsuこれら彫刻を仏像と言ってよいのかどうか、不勉強な私には、まだ判断ができないのだけれど、後生の人々に平成時代の仏教美術の一つとして伝えられるのかと思ったら、とてもステキなことだなと思いました。

それから、今回、私は見ることができませんでしたが、薬師寺には平山郁夫さんの壁画もあるそうで、創建当時の建物の姿を甦らせる一方、今現在、活躍している芸術家に制作を依頼する薬師寺の方針は素晴らしいなと共感しました。

写真は上から

薬師寺金堂
薬師寺西塔
薬師寺東塔
薬師寺 釈迦十大弟子より「阿那律像(あなりつぞう)」

●フォト・アルバム 薬師寺(奈良市)

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