ブリヂストン美術館「コレクションの新地平 − 20世紀美術の息吹」
先週末、ブリヂストン美術館で「コレクションの新地平 − 20世紀美術の息吹」 を観てきました。
静かな美術館で、ゆっくりと優れた作品と向かいあうことができ、カラカラ状態だった身体の中にじわ〜っと水分がゆきわたるが如く、久しぶりに心の栄養補給ができました!(^^)
それにしたって、このところ暫く制作に追われていたり、観たいなと思う展覧会が無かったとは言え、指折り数えて我ながらビックリ!
なんと! 美術館へ足を運んだのは、昨年9月に大阪や神戸で美術館巡りをして以来、半年ぶりだったんです。
も〜 そうでしょ〜 あまりにも空きすぎ〜(^^;;;
やっぱり、まめに栄養は摂らなくちゃ!(^^)
さてさて、そんな私の個人的事情はさておき、このコレクション、一見の価値ある素晴らしいものだと思います。
大好きなパウル・クレー、カンディンスキーの作品にも会えたし(^^) 以前、国立近代美術館で観た時は、その魅力が解らなかったアンリ・ミショーも「わぁイイなぁ!」って見直すことができました。
特に見ごたえがあったのが、ベン・シャーン(1898〜1969)の版画集《リルケ『マルテの手記』より一行の詩のために》(手すき紙に24葉のリトグラフによる版画集 1968年刊行 限定950部の内の101)
ベン・シャーンてステキ、要チェック!
それから、ザオ・ウーキー(1921〜)の《07.06.85》(1985年 油彩・カンヴァス 114.8×195,2)の神秘的なブルーには吸い込まれそうなくらい魅せられました。
また、村井正誠さん、白髪一雄さんという、今まで知らなかった画家の作品に出会えたことも収穫でした。
とにかく、どの作品を観ても、支持体、えのぐ、技法、サイズ、すべてが自由。のびやかで気持ちいい♪
絵に、こんな力があるなんて。
やっぱり、すごい!
【画像】
パウル・クレー《ホフマン風物語の情景》
1921年 リトグラフ・紙 31.5×23.0;35.2×26.5
ワシリー・カンディンスキー《二本の線》
1940年 ミクストメディア・カードボード 60×70
ピート・モンドリアン《砂丘》
1909年 油彩・鉛筆・厚紙 29.6×39.1
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Comments
はろるどさん、こんにちは。
こちらにもコメントいただき、どうもありがとうございます。
そうですね。バウハウスのアーティストの作品を観る機会って結構ありそうで案外と少ないので、とても楽しめましたね。(^^)
ブリヂストン美術館、これからも積極的に20世紀美術を展示してくれたら良いですね。(^^) ザオ・ウーキーの回顧展もアンコールしたいです。無理かな?(^^;;;
Posted by: snow_drop | 20 March 2008 09:17
こんばんは。TBをありがとうございました。クレーやカンディンスキーあたりの抽象好きには本当に嬉しい展示でした。ブリヂストンは印象派作品もそうですが、コレクションのセンスが素晴らしいですよね。ザオがあんなに出ていたのには驚きました。
立地が良いので、ぶらり立ち寄るのも愉しいですよね。期待を裏切らない美術館だなと思います。
Posted by: はろるど | 18 March 2008 22:27
にけさん、こんにちは。
こちらこそ先日はデューラーと弟子のお話し、ありがとうございました。とても面白かったです。(^^) 本当は、もっとつっこんで調べたかったのだけど、今、絵のしめ切りと仕事のしめ切りが重なっちゃって、時間的余裕がなかったものですから・・・
ところで
>まるで高原で新しい空気を吸ったような、爽やかな印象を持てるなんて。
わぁ、上手い表現ですね。(^^)
はい、まさにそんな感じでした。多分、久しぶりの美術館訪問だったこと、このところ毎日、自分の下手くそな絵ばっかり見つづけてストレスが溜まっていたなど複数の要因が重なったからかもしれません。(^^;;;
そうですかぁ~
にけさんは、きっと目が凄く肥えてらっしゃるし、ご自身が描けるので、1点か2点目玉作品を持ってくるような展覧会では、なかなか満足感が得られないのではないかしら?
私も、海外の有名美術館から作品を借りてきて大げさな広告を打ち、入場するのに長時間待たされ展示室でも人垣だらけみたいな展覧会からは、すっかり足が遠のいてます。(^^;
ちかごろ世間で話題になってたフェルメール、レオナルド、ティツィアーノも現地で見てるし・・・(^^;;;
逆に、小さな美術館でひっそりと開かれている展覧会へ、大した期待もせずに出かけてゆき、思いもかけない素晴らしい出会いがあったりすると、とても嬉しいですね。(^^)
Posted by: snow_drop | 12 March 2008 13:55
こんばんは。
先日は、コメントマラソン?におつきあいいただきまして、ありがとうございました。
これを読みますと、snow_dropさん、やっぱりすごいです。
まるで高原で新しい空気を吸ったような、爽やかな印象を持てるなんて。
わたしなんか美術館で素直に喜べることは少なくて、何点かの良い絵に感動しても、その他の絵で、気分がささくれだって、落ち込んで家に帰ることがあります。
あー、わたしも、昨年10月のベルト・モリゾ以来のような・・・・
Posted by: にけ | 11 March 2008 23:33
weisswurstさん、こんにちは。
ブリヂストン美術館は、平日は20時まで開館しているし、こじんまりとした落ち着きのある美術館なので、仕事帰りに気軽に立ち寄ってみてはいかがですか?
Posted by: snow_drop | 11 March 2008 10:12
こんばんは。
ブリヂストン美術館に行かれたのですね。
職場の近くで、ちょっと足を伸ばせば済むのに、未だに未踏の地。
今回の記事で触発されたので、機会を見つけて行ってみることにしますか。。。
Posted by: weisswurst | 10 March 2008 20:56