ジャン・エシュノーズ『ラヴェル』
ジャン・エシュノーズ(関口 涼子/訳)『ラヴェル』(2007年、みすず書房)を読みました。
エシュノーズの『ラヴェル』は、ラヴェル晩年の約10年間を描いた小説です。
いわゆる評伝ではありませんでした。
訳者の関口さんの力によるところも大きいのでしょうが、心地よいリズムを感じられる文体には独特の魅力があり、本を開くと音楽を聴いているかのように小説の舞台の中に引き込まれてゆきました。
ラヴェルの住まいや服装もステキに描写され、お洒落でダンディだったラヴェルの姿がイキイキと伝わってきました。今まで私の中にあったラヴェル像とはちょっと違う面もあったけれど逆に親しみがわきました。
最晩年は脳の病気に苦しみ最期をむかえたラヴェル。
彼の色彩豊かな音楽は、彼の脳に秘められた特別な仕組みゆえに生まれたと、昔、読んだ本で知ったのだけど・・・
その病気と闘うラヴェルの姿には、やっぱり涙が出ました。
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