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12 September 2007

ジョン・ケージ《変化と消滅》より「No.10」

John_cage01ジョン・ケージ?
ふ〜ん、版画家にも、ジョン・ケージって名前の人がいるんだ? へぇ、知らなかったなぁ。
間の取り方や線のちりばめ方が面白い不思議な作品だな。

なになに?
この一枚の作品を制作するため、別の図面やチャートがあるの?

どれどれ・・・
へぇ、随分と緻密で理屈っぽい人ねぇ〜

ありゃりゃ〜
ジョン・ケージって、やっぱり、あのジョン・ケージ?

John_cage02そう! この作品、正真正銘あの作曲家ジョン・ケージのものだったんです!
そう言われてみると、プリペアド・ピアノの音が聴こえてきそうではありませんか?

      ◇  ◇  ◇

John_cage03思いがけない場所でのジョン・ケージとの出会い、それは、兵庫県立美術館 − 芸術の館の薄暗い版画展示室の中ででした。

彼の版画は、シャガール、ミロ、アンソールなど数多くの版画作品が壁にかけられた、わりあい大きな展示室の中央に置かれたガラスケースの中で、他の作品群とは全く違う雰囲気を漂よわせていました。

John_cage04現在、この美術館にはジョン・ケージの作品が35点所蔵されているそうで、これからもコレクションが増えていったらいいですね。

展示室は照明がかなり落としてある上に、どうしても天井の照明がガラスに映りこんでしまい上手く撮れなかったけど、めったにない機会を逃したくなくて何とかカメラに収めてきました。

   ◇  ◇  ◇

ところで、兵庫県立美術館 − 芸術の館は、前身の兵庫県立近代美術館のコレクションを引き継ぎ、2002年4月に開館したばかりの新しい美術館だそうで、安藤忠雄さんが設計を手がけられた建物は巨大でした。

神戸港に面した側の大階段と大きな庇は、とても印象的で、城砦のようなゴツゴツした壁面も、なかなかの迫力です。
一方、内部は打ちっぱなしのコンクリート壁の仕上がりが、すべすべと美しく、あちこち見てまわっているだけで、どんどん時間が経ってしまいそうでした。

表参道ヒルズや東京ミッドタウンなど最近の他の安藤さんの作品に比べると、とてもシンプルでストイックな印象すら感じられ、ゆったりと作品を展示し鑑賞できる空間、更にはそれら美術作品を安全に収蔵保管する空間としての機能を、とても大切にしているのだろうなと思いました。

それから、この美術館、前述のとおり展示作品の撮影が許可されているんですよ♪
思わずヨーロッパの美術館みたい!と嬉しくなって、小磯良平記念室金山平三記念室でも撮影させていただきました。

それにしたって、1989年から継続的に、彫刻作品など手で触って鑑賞する企画が行われていたり、作品の撮影が許可されていたり、兵庫県立美術館の学芸員さん、なかなかやりますね〜♪
しかも、ジョン・ケージの作品まで積極的にコレクションしているなんて、ほんと素晴らしい美術館です。
すごく気にいっちゃいました。

●フォト・アルバム 兵庫県立美術館 − 芸術の館

【画像】上から

ジョン・ケージ
《変化と消滅》より「No.10」
1979ー82年
エングレーヴィング、ドライポイント、フォトエッチング・紙
29×54.3cm

《『変化と消滅』No.10のための制作図面 チャート》
1979ー82年
鉛筆・水彩紙
29×66.1cm

《『変化と消滅』No.10のための制作図面 Run2》
1979ー82年
鉛筆・トレーシングベーパー
48×60.7cm

《『変化と消滅』No.10のための制作図面 Run4》
1979ー82年
鉛筆・トレーシングベーパー
48×60.8cm

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Comments

KINさん、こんばんは!

あらま〜 白い絵、既に先を越されちゃってましたか。(^^)
もう、こうなったら空っぽの額縁を展示するしかないかも?!
あぁ、でも何だか、これも既に誰かにやられてそうだなぁ(^^;;;;;

ところで、Wikipediaの《4分33秒》の項目を読んでいて、
三楽章まであることを初めて知りました。
学生の時、授業でこの曲を聴いた時には「や・ら・れ・た〜っ、すごい作曲家だなぁ」って思いましたが、今回、イメージが変わっちゃいました。
ケージって相当の「お茶目さん」ですね。(^^)

>神戸北野は安藤さんの古めの建築が沢山あるらしいですね。

わぁ、そうなんですか。それは知りませんでした。
私が見つけたのは「北野アレイ」という複数の店舗の入ったビルでした。近々、フォトアルバムに載せますね。

Posted by: snow_drop | 14 September 2007 at 23:52

Wikkiの4分33秒のコーナー見たらケージの友人のロバート・ラウシェンバーグ
って人が白い絵を書いていた(ケージよりも先に)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/4%E5%88%8633%E7%A7%92
しまった!先を越された!(一体何に???)

神戸北野は安藤さんの古めの建築が沢山あるらしいですね。
行ってみたい所だ・・・。

Posted by: KIN | 14 September 2007 at 01:41

KINさん、こんにちは。お久しぶりです。

あはは! ほんと真っ白じゃなくて良かった!(^^)
でも、ケージなら、やりかねないかもしれないですよ。
そのうち、兵庫県立美術館の新収蔵作品リストに載ったりして。

フォートワース美術館、私も見てきました。(もちろん写真ですが(^^;)
あの大きな3枚の庇の感じが似てますね。その庇を支えてるようなY字が、これまた印象的ですね。

今回の旅行中、カッコイイ兵庫県立美術館とは対照的な、可愛い(?)安藤作品も神戸北野で見たんですよ~

Posted by: snow_drop | 13 September 2007 at 15:11

kappaさん、こんにちは。こちらこそ久しぶりです。
ラーンキの時のお話し、ばっちり覚えておりますよ。(^^)

kappaさんもラーンキ&クルコンの新しいアルバム、無事入手されたのですね。やはり1ヶ月以上も待たされましたか? でも、待つ甲斐のあった良いCDですよね。(^^)
kappaさんにも気に入っていただけたようで嬉しいです。

Wikipediaのジョン・ケージの項目、私も読んでみました。
面白いエピソードの数々に思わず私もニンマリしちゃいました。
美術館で観た「チャート」の鉛筆で書かれた細かく几帳面そうな文字からは、ちょっと想像できないかも。(^^;
なかなかチャーミングな方だったのですね。親しみが湧きました。

私も、そんなに沢山ケージの作品を聴いたことはないのですが、初体験されるなら、ナクソスから出ている《プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード》(ピアノ:ベルマン)なんていかがでしょうか?

Posted by: snow_drop | 13 September 2007 at 14:48

ちまさん、こんにちは。

そうなんです、神戸は生まれて初めてだったんです。(^^;
神戸、大阪、京都、それぞれ随分と雰囲気が違うんですね。
私も今回、初めて肌で感じてきました。(^^)

今、兵庫県立美術館では特別展として川村記念美術館の所蔵作品が公開されていたようですが、スケジュールの都合でパスしちゃいました。(^^;
千葉なら、いつでもいけるし・・・
とか言って、なかなか行かないんだけど(^^;

それにしても、神戸でのクリスマスかぁ~(^^)
想像しただけでもステキそうって思う。
うわぁ~ん、行きたくなっちゃう!

Posted by: snow_drop | 13 September 2007 at 13:58

other_windさん、こんにちは。

>これは絵でしょうか、楽譜でしょうか。

ケージって、楽譜も、こんな感じなのですか!?
other_windさん、さすが鋭い!(^^)
もしかしたら、作曲するのも版画を作るのもケージにとっては創作活動として同じようなプロセスを踏んでいるのかもしれないですね。

ラーンキ&クルコンのアルバムは入手しにくいかもしれないですが、other_windさんにも聴いていただけたら嬉しいです♪

それから、兵庫は確かにちょっと遠いですね。(^^;
今回は4点しか展示されていなかったけど、ケージの作品が一度に全部見られるチャンスがやってきたら、other_windさん、行っちゃうかも?

Posted by: snow_drop | 13 September 2007 at 13:19

ジョンケージが版画・・・知りませんでした。
良かった4年間、真っ白の画面とかじゃなくて。

兵庫県立美、安藤建築って別に好きでも無いんだけどなぁ・・・
なんて呟きながら見に行ったら、うわっカッコいい、って入り口で
思ってしまいました。シンプルですよね。
安藤さん設計のフォートワース美術館に似てるかなぁ、と思い
ました(フォートワース写真でしか見てませんが・・・苦笑)。

Posted by: KIN | 13 September 2007 at 02:20

お久しぶりです。5月のラーンキの記事のときにコメしたものです。snow_dropさんが以前に書かれてていた『サティのソクラテス・・・』のCD、「ラーンキ」と「マタイ受難曲」の言葉に惹かれて即ポチしました・・・が待てど暮らせどうちも届きませんでした(笑)。そしてやっと1ヶ月過ぎた頃やっと我が家へ。サティの方はもうご夫婦の息もぴったりといった感じでテンポがとても心地よく同じタイミングで肩を揺らしながら息を継ぎながらピアノに向かうお二人が目の前に見えるようでした。日本の童謡を聴いているかのようなところもありますね。リストの方はもう少しドラマティックな印象。「聖ベロニカ」は心に沁みましたがちょっと短いのが残念^^;。このCDおっしゃるとおり地味ではありますがしみじみとした味わい深いものを感じました。ウィキでケージさんのこと調べてみましたが正直私にはチンプンカンプンでした(爆)。でもエピソードのところはおもしろかった。京都賞の授賞式で正装をガンとして拒否したのに羽織袴はあっさりOKしたなんて・・・いじっぱりなようでなんかお茶目ですよね。長くなったのでまた来ます^^。

Posted by: Kappa | 12 September 2007 at 22:23

お久しぶりです。

ここの美術館は、周辺とも、神戸らしい上品さがあって、客層も、大阪や京都とは随分異なって、私は好きです。企画展のあるときしか行ったことありませんが。

神戸、初めてですか? クリスマス・シーズンなんかはとてもきれいですよ。

Posted by: ちまる | 12 September 2007 at 21:06

ジョン・ケージの作品を直接見てみたいですが、ちょっと兵庫は遠いな。
ケージは変に理屈っぽいですよね。
これは絵でしょうか、楽譜でしょうか。
楽譜にこんなの多いですから。
先日の記事を読んで、リストの「十字架の…」とケージのサティ・ソクラテスを聴いて見たいと思いました。

Posted by: other_wind | 12 September 2007 at 21:05

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