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18 June 2007

Bunkamuraザ・ミュージアム「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」

Amedeo_modiglianijpg6月はじめの日曜日、Bunkamuraザ・ミュージアムで「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」を観ました。

この展覧会は、エコール・ド・パリの画家アメデオ・モディリアーニ Amedeo Modiglianiと、彼の二十数点におよぶ作品のモデルでありパートナーでもあったジャンヌ・エビュテルヌ Jeanne Hebuterneとの、3年余りと短かったけれど、それぞれの創作活動に互いに影響を与えあった、その軌跡をたどったものでした。

Jeanne_hebuternejpgモディリアーニと知り合った当時のジャンヌは、まだ18歳の画学生でした。
間もなく二人は生活を共にするようになり、ジャンヌの絵はモディリアーニから強い影響を受け大きく変化したことが解ります。でも、そのいかにもモディリアーニ風のそれはジャンヌのものになっていないし、モディリアーニとの力量の差は歴然。
そうだなぁ。やっぱり私はモディリアーニと出会う前のジャンヌの絵のほうが好きだなぁ。
その一つ《ピッチャー、瓶、フルーツ》は、瑞々しい光に溢れ、リズム感があって、とても良い作品だと思いました。

Jeanne_hebuterne02_1一方、モディリアーニは若く美しいジャンヌをモデルにして、ますます制作に勢いがつき、次々と傑作を生み出します。
モディリアーニ独特の人物描写は造形的にも魅力があるし、背景の処理の仕方には、セザンヌと共通するものも感じられ、すごく上手いです。
また、的確な無駄のない勢いある線で描かれた鉛筆デッサンからも、モディリアーニの才能が、あふれ出ていました。

それから、モディリアーニは比較的多作な画家だと思うのですが、35歳で亡くなるまでの6年間という、ほんの短い期間に集中して沢山の作品を残したことに驚きました。
迫りくる死を本人は予感していたのでしょうか?

Jeanne_hebuterne04それにしたって、ジャンヌというミューズを得、徐々に作品も世の中で認められるようになっていたはずなのに、どうしてモディリアーニは酒や麻薬をやめられなかったのだろう?
生来から病弱だったとは言え、早くそれらを断っていれば、もしかして・・・
と思うと残念で仕方ありません。

そして、もっと残念でショックだったのが、モディリアーニを追って、ジャンヌは幼い娘ジャンヌ(母娘ともジャンヌ)を残し、モディリアーニの死の二日後に投身自殺してしまったことです。
お腹の中には8カ月になる赤ちゃんもいたそう。

Jeanne_hebuterne03_1ジャンヌにとってモディリアーニが全てだったのだろうか・・・
う~む、そっくりな絵を描いていたことからも、それは察することができる。

でも、だからこそ生きて欲しかった。
そして、ジャンヌ自身の絵を描いてほしかった。

なんだか、とても切なく悲しい展覧会でした。


【画像】
アメデオ・モディリアーニ《赤毛の若い娘、ジャンヌ・エビュテルヌ》 1918年 個人蔵
アメデオ・モディリアーニ《肩をあらわにしたジャンヌ・エビュテルヌの肖像》1919年
ジャンヌ・エビュテルヌ《ピッチャー、瓶、フルーツ》油彩・カンバス 65×50cm 個人蔵
16歳のジャンヌ・エビュテルヌ

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Comments

こだまさん、こんにちは。

そうだね、展覧会最終日だったしね。
誰かさんのお腹の虫も鳴いてたし、並んでまで見るのは・・・と
細かな書簡やデッサンはパスしちゃったもんね。(^^;

私も、モディリアーニの名前と作品は知ってたけれど、ジャンヌのことを含め、どんな生涯をおくった画家かは、この展覧会を観るまで知りませんでした。
モディリアーニは既に完成しちゃってた感じもするけれど、もし二人が生きつづけていたら、どんな作品を描いたのだろうね?

>チケットのお礼しなくちゃ!

ほら~ だから~
くるみの赤ちゃんでいいよ~♪(^^)

Posted by: snow_drop | 20 June 2007 at 16:33

日曜だけあってけっこうな混雑でしたね。

モディリアーニがどんな人生を送ったのか全然知らなかったので、ちょっと驚きました。
二人とももっと長生きしたらどんな絵を描いていたのだろう、などと夢想してしまいます。

チケットのお礼しなくちゃ!

Posted by: こだま | 20 June 2007 at 13:21

ちまさん、こんにちは。

私もモディリアーニの絵は好きです。
単純化されているのに、しっかりと量感があって、ほんとフォルムが美しいよね。もともと彫刻をやっていただけのことはあるのかもね。しかも色彩もキレイなんだもの。ほんと上手い画家だと思う。

なるほど、彼は依存症だったのかぁ。
故郷イタリアへの思いも強かったらしいし、内面は複雑だったのかもね。
そして、ジャンヌは、その犠牲になってしまった・・・
ああ、悲劇!

Posted by: snow_drop | 19 June 2007 at 12:56

こういう展覧会やってくれるんだから、やっぱり東京って得だよね。

モディリアーニの酒・麻薬は、依存症(=病気)だったのでしょう。もともと貧弱な健康な上に、そのせいで母親に甘やかされて自己破壊的人格に育てられてしまってるし、おまけに女殺しの美形。いくらでもエピソードができそう。でも実際は、本人もジャンヌも、たまった人生じゃなかったと思う。

けど、モディの絵は好きだな。私が初めて、絵画の造形というものを実感したのは彼の絵だった。なんと言っても、しなやかに細長い顔や首のフォルムと、瞳のない眼! やけに印象に残ったのを覚えています。

Posted by: ちまる | 19 June 2007 at 00:54

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