損保ジャパン東郷青児美術館「ペルジーノ展」
しばらく前になりますが、「ペルジーノ展 ~ラファエロが師と仰いだ神のごとき人~」を観ました。
新宿西口でポスターを見かけた時から「わぁ! ペルジーノが来るの? うれしいな! 損保ジャパンて、なかなかやるよね~ 絶対に観に行こう!」って楽しみにしていたのですが、その期待に違わぬ、とても良い展覧会でした。
金曜日夜間の会場は、そこそこ入館者がありましたが、混みあって鑑賞を妨げられるようなこともなく、ゆったりと静かな空間でルネサンス時代のテンペラやフレスコの作品を心ゆくまで鑑賞でき、イタリアの小都市にある小ぢんまりとした美術館を訪ねた時のような幸せ気分をたっぷり味わうことができました。(^^)
明るい色彩、均整のとれたプロポーション、安定した構図、甘く優しい表情、大げさで無いポーズ、そして背後に広がる青く透き通った空と明るい緑のウンブリア地方の風景。
う~ん
いい~
うつくし~
作品を観てまわっているうちに、言葉にできない穏やかなものが、すぅ~っと私の中に入り込み、いつの間にかとても清清しい気分になっていたのでした。
私、相当疲れていたのかしらん?(^^;
それにしたって、すごいぞペルジーノ・パワー!
やっぱり私、好きだったんだなぁ~ イタリア・ルネサンス!(^^)
久しぶりに、纏まった数の作品を一度に鑑賞し、改めてその素晴らしさを認識したのでした。
さて、ペルジーノと言えばピエロ・デッラ・フランチェスカから学んだ遠近法(どうも最近、遠近法づいてるなぁ?)を使って描いたヴァチカン・システィーナ礼拝堂のフレスコ壁画《ペテロへの鍵の授与》(1481~82年)が有名ですが、私が好きなのはフィレンツェのピッティ宮パラティーナ美術館にある《マグダラのマリア》(1496~1500年頃)です。
とにかくパラティーナ美術館は右を見ても左を見ても名品だらけだし、ティツィアーノが描いた金髪の巻き毛を身体にまとった、ものすご~く妖艶な《悔悛するマグダラのマリア》(1533年頃)なんていうのもあるしで、サイズも小さく地味目なペルジーノの《マグダラのマリア》は膨大なコレクションの中に埋もれてしまい、見つけ出すのが、もう大変でした!
もと宮殿だった展示室は結構複雑で、同じ部屋を何度も行ったり来たりウロウロ。
でも見つからな~い!(^^;
もう、こうなったら最後の手段だ!
監視係りのおじさんに「ペルジーノのマリア・マダレーナはどこ?」と尋ね、案内までしてもらって(おじさん親切(^^))やっと会えた時は感激もひとしおでした。
かろうじて光輪があるので聖女であることは解るけれど、特別なアトリビュートもなく、ドレスの襟元の「MARIA MADALENA」がなかったらマグダラのマリアとは思えない女性像は、とても艶やかで丁寧な仕上げの作品でした。
流し目が、何気にコケティッシュな雰囲気を漂わせているものの、胸の前にキチンと重ねられた手の指はほっそりと上品で高貴な生まれを感じさせ、ほんのり赤い頬やはにかんだような可憐な口元は無垢な少女のよう。
こんな穏やかで親しみやすい顔立ちこそがペルジーノの魅力の一つなのかもしれないなぁ?
そして、今回、ペルージャのウンブリア国立美術館からやってきた作品の中にも、それを感じることができました。
そのウンブリア国立美術館から、名品の《慰めの聖母》や《カナの婚礼》が、そして、ウフィツィ美術館からも《少年の肖像》が来ています。
レオナルドの《受胎告知》の影で、ひっそりと開かれていたこの展覧会、絶対おすすめです!
【画像】
ピエトロ・ペルジーノ《マグダラのマリア》1496~1500年頃
テンペラ・板 47×34cm
パラティーナ美術館(ピッティ宮)、フィレンツェ
※この展覧会には出品されてません。



















Recent Comments