ワーグナー《さまよえるオランダ人》@新国立劇場
タイトなスケジュールの合間を縫って出かけた《さまよえるオランダ人》。
だいぶ遅くなってしまったけれど、良い公演だったので記録します。
なんと言っても魅力一杯だったのが、ゼンタを歌ったアニヤ・カンペ。
癖のない声は好感がもてたし、芯のしっかりした若い女性らしさを上手く表現してました。不思議な国のアリスのようなスカイブルーのドレスと金髪も、とても似合ってました。
次に惹かれたのが、エリック役のエンドリック・ヴォトリッヒ。
華やかさを備えた声で、声量もあり、久しぶりに、ちょっと気になるテノール歌手に出会えました。
そして、オランダ人のユハ・ウーシタロさんはボリュームある声、そして大きな体格が、かなりインパクトありました。(^^;
そしてそして、新国立劇場合唱団。
ぴったり揃ってるし、声量もあるし、相変わらずとても上手いのだけど、うぅ〜む。
なんと言うのかなぁ、水夫たちの力強さを現そうとしているのだろうけど、それが逆にツマンナイというかぁ、ガンバリすぎというのか、響きが単調というのか。
ソリストやオケとのバランスを考えると、どうなのだろう?と私は多少なりとも違和感を持ちました。
演出は普通かな?(^^;
でも、シンプルな舞台美術や衣裳は好きなタイプでした。
それにしても、このお話し、真面目に考えだすと深みにはまりそうです。
ゼンタは自己犠牲をはらったのだろうか?
いえいえ、あれはむしろ自己実現だったのかも?
帰りの電車の中、プログラムに掲載されていた精神科医香山リカさんの鋭い分析を読んで苦笑いしている自分がいました。(^^;
ああ〜 私の前にもオランダ人、現れないかなぁ〜
◇ ◇ ◇
ワーグナー《さまよえるオランダ人》
指揮:ミヒャエル・ボーダー
演出:マティアス・フォン・シュテークマン
オランダ人:ユハ・ウーシタロ
ゼンタ:アニヤ・カンペ
エリック:エンドリック・ヴォトリッヒ
ダーラント:松位 浩
マリー:竹本 節子
舵手:高橋 淳
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団
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Comments
そして、snow_dropゼンタちゃんは、命を捧げるのね〜
ウルウル〜
(^^)v
Posted by: snow_drop | 31 March 2007 11:23
オランダ人のこだまちゃんがやって来ましたよ!
Posted by: こだま | 29 March 2007 13:24