東京国立博物館本館と「仏像展」
少し前になりますが、東京国立博物館で特別展「仏像」一木(いちぼく)にこめられた祈りを観ました。
一本の木から彫りだした仏像ばかりをあつめた展覧会は、普段、日本美術をほとんど見ない私に、改めて「日本にも良いものあるのね。」と気づかせてくれた教育的効果抜群のものでした。(^^;
さて、その「仏像展」で一番印象に残ったのが、滋賀・向源寺(渡岸寺観音堂所在)の国宝十一面観音菩薩立像(平安時代・9世紀)でした。
スレンダーなボディと少し腰をくねらせたポーズの美しいこと。
顔、指、衣のひだなど細部まで丁寧に彫り上げられた菩薩像には、見るものをくぎ付けにしてしまう魅力がありました。
こればっかりは写真では解りません。実物でないと、その魅力は充分に味わえないと思いました。(ま、それは彫刻に限ったことではありませんが。)
また、江戸時代の円空や木喰の素朴で親しみやすい仏像も数多く出品されていて楽しめました。
ところで、この日は平成館での「仏像展」の後、本館も見学してみました。
実は、改装されて以来、本館をじっくり見るのは、これが初めて。
キレイになった展示室は、スペース的にも以前よりゆったりとし、静かな気持ちで思う存分鑑賞できるようになっていました。
でも、あまりにキレイになりすぎて、学生時代、暇つぶしによく通った頃の、あのカビ臭さや剥がれかけた天井や壁が懐かしくなったりもしました。
そんな訳で、ちょっと寂しいなぁって思いながら展示室をまわっていたら、当時を偲ばせるものが、ちゃんとあったのでした。
それは、東洋的なんだか西洋的なんだか、ちょっと解らないモザイクの壁。
「あ、あった! そっかぁ、残っていたんだ〜」って、ちょっと嬉しくなりました。
そして、そのモザイクの壁を残した1階ラウンジは、照明や日本庭園を望む扉も復元されたようでした。
アールデコっぽくて、なかなかいいでしょ!
そういう目で見ると、正面玄関の大階段の照明やステンドグラスも、とてもステキ!
ところで、この本館、建築家・渡辺仁によって設計され1938年(昭和13年)に開館したのだそうです。
あら? アールデコの原美術館も、同じ渡辺仁によって同じく1938年に建てられたものでしたよね?
博物館のほうは、インテリアはアールデコ調ですが、外観は瓦屋根をもちいた東洋的なもの。
こういうのを「帝冠様式」っていうの?(^^;
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Comments
とらさん、こんにちは。
TB&コメント、どうもありがとうございます。
わぁ、とらさん、2回も足を運ばれたのですか。
「仏像展」は、前期、後期の展示があったのだそうですね。
私は、いつものことなのですが、会期ギリギリに駆け込むというありさま。(^^; でも、なんとか向源寺の十一面観音菩薩立像に逢えてよかったです。(^^)
Posted by: snow_drop | 19 December 2006 at 12:51
仏像展は2度も行ってしまいましたが、向源寺の十一面観音がベスト・オブ・ベストでした。TBしてみます。
Posted by: とら | 18 December 2006 at 22:31
山口ももりさん、はじめまして。
コメントいただき、どうもありがとうございます。
マルタ島への旅行を計画されていらしゃるのですか?
楽しみですね♪
また、ぜひお立ち寄りください。(^^)
Posted by: snow_drop | 18 December 2006 at 12:58
酒徒善人さんからやってきました。マルタ島へ行こうと思っています。地中海、エーゲ海大好きです。シューベルトも・・・又、寄せていただきますね。
Posted by: 山口ももり | 18 December 2006 at 08:48
酒徒善人さん、こんばんは。
お好きな仏像が、家の近くで見られるなんていいですね。(^^)
やっぱり、仏像も本来あるべきお寺で拝見するのが、一番いいのでしょうね。
私も、将来、そういう旅が出来るといいなぁ。
Posted by: snow_drop | 17 December 2006 at 21:40
はい! こだまさんにそっくりでした。(^^)
それにしても、まさかあんなに優美な菩薩さまの後ろ側に、あんな豪快な笑い顔があるなんて思いませんよね。
そのギャップがいいのかなぁ。
それから、そうなんです。
原美術館と博物館本館は、同じ建築家の作品なんですよね~
ま、もともと原美術館は個人の住宅だから、博物館とは設計コンセプトが違うのは当然なんだろうけど、それにしたって「帝冠様式」って、軍国主義の時代を彷彿とさせる、ちょっと威張った外観ではありませんかぁ?(^^;
Posted by: snow_drop | 17 December 2006 at 21:34
我が家の近くに“天平観音”と水原秋桜子が称した国宝十一面観音があります。
私はこの仏像が一番好きです。
湖北地方の観音巡りも是非行ってみたいと考えています。
Posted by: 酒徒善人 | 17 December 2006 at 20:12
例のご尊顔(暴悪大笑面)の感想を是非アップして頂きたいもんですなぁ。
「こだまさんに似てましたよ」とか言わないように!
本館は原美術館とはずいぶん趣が違いますが、同じ人が設計したんですね。
Posted by: こだま | 16 December 2006 at 23:12