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04 November 2006

カラヴァッジョ《執筆する聖ヒエロニムス》聖ヨハネ大聖堂(ヴァレッタ)

St_john10jpg1606年5月29日、既に画家として高い名声をあげていたミケランジェロ・メリージ・カラヴァッジョ Michelangelo Merisi Caravaggio (1573-1610)は、その激しい性格から、とうとうローマで殺人事件をおこしてしまい逃亡生活を余儀なくされます。そして、ナポリを経て、1607年7月2日、辿り着いたのがマルタ島でした。

マルタ島滞在中、カラヴァッジョは少なくとも5枚の油彩画を制作しており、そのうちの2枚1枚が当時の聖ヨハネ騎士団長アロフ・ドゥ・ヴィニャクール Alof de Wignacourtの肖像画です。(現在、パリのルーヴル美術館とフィレンツェのピッティ美術館がそれぞれ所蔵)
【注】近年、ピッティ美術館の肖像画は、聖ヨハネ騎士団メッシーナ支部長アントニオ・マルテッリの肖像画だということが判明しました。(11Dec2006追記)


そして、聖ヨハネ大聖堂のイタリア騎士の礼拝堂のために依頼された《執筆する聖ヒエロニムス》(1607年 油彩・カンヴァス 117×157cm)も、あら?よ〜く見ると聖ヒエロニムスの顔が騎士団長さんではありませんかぁ!
も〜!こんなところでもモデルさんになっちゃって〜(^^)

Saint_jeromeこの作品、1983年に一度盗難にあったため、現在、イタリア騎士の礼拝堂にはコピーが飾られ、1987年に取り戻され修復も済ませたオリジナルは付属美術館に展示されているのですが、コピーとは言え、本来の場所である礼拝堂の壁面にかけられた作品の傍らに立つと、カラヴァッジョが左上の高窓から差し込む光の効果まで計算にいれて制作したことが良く解ります。

また、聖ヒエロニムスのアトリビュートとされている枢機卿の帽子、幻覚を消すため胸を叩いた石、書物、ペン、髑髏、磔刑像も描かれ、メメント・モリを感じずにはいられませんでした。

あっ! 右下にマルタ十字をアレンジした紋章がある!
誰の紋章だろう?
ヴィニャクール騎士団長のものではなさそうですね。
気になるなぁ。
【注】紋章は、絵を注文した聖ヨハネ騎士団ナポリ支部長イッポーリト・マラスピーナのものだと解りました。(11Dec2006追記)

ところで、聖書をラテン語に訳した学者でもあった聖ヒエロニムスは、高い知性の持ち主であった一方で、とても激しやすい火のような性格だったそう。
なんだかカラヴァッジョと重なるところがありますね・・・

生涯に複数枚の聖ヒエロニムスを描き残したカラヴァッジョですが、短い間だったけれどマルタ島で静かな休息と反省の時をすごしながら描いた、この最後の聖ヒエロニムス。
彼は、一体どんな思いで、この絵と向き合っていたのだろう?

【関連エントリー】
聖ヨハネ大聖堂(ヴァレッタ)
カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネの斬首》聖ヨハネ大聖堂(ヴァレッタ)

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Comments

ご~けんさん、こんにちは。

でしたね~(^^;
一時間遅れで何とか始まったと思ったら、ず~っと津波情報のテロップと地図が出てましたね・・・(涙)

そこそこ邪魔~っ ああん見えな~い

ってボヤキながらも根性で観てました。(^^)
再放送されるのですね。良かった!

Posted by: snow_drop | 17 November 2006 at 12:50

ドラクロワの録画、津波情報でズタズタに・・・参りました。さすがにNHKは12/3に再放送するとか、、、良かった、良かった。

Posted by: ご~けん | 17 November 2006 at 01:05

ご~けんさん、こんにちは。(^^)
番組情報を、どうもありがとうございます。
今週、こんなイイ特集があるなんて知りませんでした。
好きな画家ばっかりです。(^^)

あら~ レンブラント見逃したぁ~
わっ! カラヴァッジョは今夜ではないですかぁ~
ああ、もう間に合わない、ダメだぁ、録画セットできなかった・・・

NHKさま、どうか再放送してくださいませ。(^^;

Posted by: snow_drop | 14 November 2006 at 10:00

snowさん、今週のBsHiは期待出来ますね。本日から、レンブラント、カラヴァッジョ、ドラクロワ、ゴヤと連続放映が始まっています。110分番組ですので、じっくりと鑑賞してみたいと思っています。

Posted by: ご~けん | 14 November 2006 at 00:33

ちまさん、こんばんは。

あはは(^^) 本当にカラヴァッジョって血の気が多いっていうのか
懲りないっていうのか・・・マルタ島でも大人しくしてたのは最初のうちだけだったみたいですよ〜(^^;
結局、投獄され、脱走し、シチリア島へ逃亡!
やれやれ〜

でも、ローマで殺人事件を起こした後、絵が確実に変わりましたよね。特に晩年(とはいっても30代なんだけど)の作品は、かなり精神状態が不安定だったのかな?沈鬱な雰囲気が漂ってませんか?

確かに相当に気難しく厄介な性格だったみたいだけど、だからこそ後の美術界に途方もなく大きな影響を与えるような絵の才能を発揮することが出来たのかもしれないですしね。
なかなか興味深い画家です。(^^)

Posted by: snow_drop | 05 November 2006 at 18:27

カラバッジョというのも、物凄い画家ですよね。喧嘩っ早くて困ります。これで絵の才能がなかったら、救いようのない野郎。

この人は、ナルシストだと思いますね。女性よりも男性を描いたものほうが色気があるから、同性愛者かも知れない。

それにしてもあの性格で、どうしてこんな絵が描けるかなー。本当に、劇中にスポットライトを浴びているみたいですね。

マルタでは塩らしくなってたけど、もし法王から恩赦もらってたら、また同じことやってた気がする。

Posted by: ちまる | 05 November 2006 at 02:47

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