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09 November 2006

パリ・シャトレ座 ラモー《レ・パラダン》

Les_paladins052006年11月8日(水)
オーチャードホール

《レ・パラダン》観てきました~♪
私が今年観たオペラの中で、間違いなくナンバー1です!(^^)
とにかく楽しかった~♪
耳も目も心もホッカホカ~♪
幸せ~♪
ホールから渋谷の駅へ向かう帰り道、気がついたら、私、スキップしてました。

だってだって、ラモーの音楽が「さぁ!あなたも一緒に踊りましょう!」って誘ってくる、そんな素晴しさだったんです。

Les_paladins01しかも舞台で繰り広げられたダンスは、私の大好きなコンテンポラリー・ダンスが中心。
頭でクルクルまわるダンス(ヒップホップって言うのかな?)や、お尻をフリフリするアフリカン・テイストな振り付けまで加わって、とても見応えがありました。

噂どおり男女2人づつのヌードダンサーも登場!
鍛えられた美しい肉体は、他のダンサーや歌手達の中で良いアクセントになっていました。
ま、プレルジョカージュのダンスを幾つか観てる私としては、あのくらいはどってことないかなぁ。(^^;うそ!

Les_paladins03衣裳は、とびっきりシンプルでカラフル。
まるでポップな絵本を開いたようでした。(決して悪い意味ではなくてです)

雲の上で、裸ん坊さんからバロックの衣裳を身につけた人までが、ポーンポーンと楽しげに跳ねる映像や、ウサギやライオン、フラミンゴ、チンパンジーなど沢山の動物の映像も登場し、それが舞台のダンサーや歌手と巧に重なり合って、それはもうファンタジーの世界♪
選び抜かれた上質のおもちゃの箱をひっくり返したようでした。(^^)

Les_paladins04クリスティさんの指揮もステキでした。その手の動きの美しいこと。
そのクリスティさんに率いられたレザール・フロリサンの響きも、とても瀟洒で優雅。
心ゆくまで堪能しました。
それにしても、チロリロリン♪ポロポロリン♪と響いてくる音は何だったのかな?
とても心地よくてフワ~ンと天にも昇る気分でした。

Les_paladins02また、歌手も粒揃いで、歌ばかりでなく踊りも上手いのには驚きました。
アルジ役のドゥスラックさんなんて、ダンサーと見紛うほど手足が長くてスタイル抜群!
そうそう、ソリストばかりではありません、合唱のメンバーも楽しい踊りを披露してくれましたよ。

そして、昨夜は楽日だったからだと思うのですが、終演後のカーテンコールも華やかでした。
天井からトリコロール・カラーの沢山のリボンが垂れ下がり、全公演を終えた出演者やスタッフを労っていました。
ヒップホップ・ダンサーはノリノリの踊りを披露してくれ、客席からは手拍子も沸き起こりました。

が、しかし!
すご~く盛り上がっていたのは舞台の上だけで、客席は、ちょっと醒めた感じがしなくも無かったのも事実です。(^^;
その一つの理由に客席が半分くらいしか埋まってなかったことがあると思いました。
どうしてなのでしょう?
こんなに素敵な舞台なのに勿体ない。

多分チケットの価格が高かったせいもあるのかなと思います。
実は、私も公演直前まで悩んで悩んで悩んだ末に、何とか安いほうから2番目のチケットを手に入れました。
興行主は、こんなに楽しくて幸せな気持ちになれる素晴らしい公演を少しでも多くの人に見てもらいたいとは思わないのかな?半分空席にしておいても採算がとれるのなら、もう少し一枚一枚のチケットの価格を安くして欲しいな。もう少しお手軽な価格だったら観たかったという人を、私は何人も知ってます。

そういえば、以前から子供のためのクラシック・コンサートを支援している財団法人ソニー音楽芸術振興会から、何度も《レ・パラダン》のダンス・ワークショップや小学生から高校生なら35,000円のS席を5,000円で入手できるというダイレクト・メールが来ていたのを思い出しました。
こういった企画は大いに歓迎したいですね。

そして、今回のような公演ならば、クラシック音楽やバレエ・ダンスは初めてという人にも、恐らく抵抗なく観てもらえそうなので、もっともっと広い範囲に情報が行き渡る手はないものかなぁと、つくづく思った夜でした。

   ◇  ◇  ◇

《レ・パラダン Les Paladins (遍歴騎士)》
作曲:ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764)

指揮:ウィリアム・クリスティ
演出/舞台美術/ビデオ:ジョゼ・モンタルヴォ
振付:ジョゼ・モンタルヴォ/ドミニク・エルヴュ

アティス:トピ・レティプ(テノール)
アルジ:ステファニ・ドゥスラック(メゾ・ソプラノ)
ネリーヌ: アンナ・バヨディ(ソプラノ)
妖精マント:フランソワ・ピオリーノ(テノール)
オルカン:ジョアオ・フェルナンデス(バリトン)
アンセルム:ルネ・シレール(バス)

管弦楽/合唱:レザール・フロリサン
ダンサー: クレテイユ&ヴァル・ドク・マルヌ国立振付センター/モンタルヴォ・エルヴュ・カンパニー

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Comments

こだまさん、こんにちは♪

そうだったの~ それは残念でした。
東京でしか公演なかったし、日程もかなり詰まってたし、
なかなか上手くスケジュール組めないですよね。

でも、本当に、このオペラは久々のヒットでした!(^^)

咳止めに、風邪薬に、のど飴に、トローチにと
総動員で出かけた甲斐がありました。(^^;;;

Posted by: snow_drop | 21 November 2006 at 12:49

実は僕も観に行こうかギリギリまで迷ってたんですよ。 名古屋でどうしても片付けないといけない仕事があったんであきらめたんですけど。 お会いしたとき感動をおすそ分けして欲しかったなぁ・・・。

Posted by: こだま | 20 November 2006 at 17:55

you-pingさん、こんにちは♪

はい! とにかく楽しくて、私も踊りたくなりました。(^^)
以前、ラモーのオペラは《アナクレオン》《エベの祭典》などバロック・ダンス付きで観たこともあるのですが、今回の《レ・パラダン》のダンスは時代や地域を超えた演出と振り付けだったので、とても新鮮でした。

バレエをやってらっしゃるyou-pingさんなら、きっと、私などとは、また違った視点で、このオペラを楽しめるのではないかしら?

音楽と身体が一緒になる体験、私もしてみたいなぁ。
you-pingさんもバレエのレッスン、くれぐれも腰痛には気をつけならがら、つづけてくださいね。

Posted by: snow_drop | 12 November 2006 at 11:08

Bowlesさん、こんにちは♪

嬉しい情報ありがとうございます。(^^)
わ〜い! ミンコフスキさま、2008年に来日の可能性があるのですね。今度こそかしら。(^^)
本当は、ミンコさまの一番やりたい演目を聴かせていただきたいけれど、また、来日自体が無くなってしまうのは悲しいので、上手く興行主とお話すすめて欲しいなぁ。

ところで、Bowlesさん《レ・パラダン》を2回ご覧になられたのですね〜 羨ましすぎます。(^^)
私も、もっともっと観たかったです。
行ったのが楽日でなかったら、私もまたオーチャードへ足を運んでしまったかも。(^^;
いえいえ私の場合、お財布が許してくれなかったですけれど。
でも「もっと観たい!」そう思うほど、素晴らしい舞台でした。(^^)

Posted by: snow_drop | 12 November 2006 at 10:44

snow_dropさん、こんにちは。

レ・パラダンってそんなにいいんですかあ~。
ダンスのいいところは、音楽と身体がいっしょなところですね!
ラモーがあの私の思い浮かべるラモーか今ひとつわからないけど、
DVD買って見てみます。
私のバレエも腰痛にもかかわらず、出掛けます。
踊れていたら何でも(お仕事のイヤなこともすべて)我慢できて
しまいます。
きれいに見えるようになるのは、そうとうたいへんで、いわれた
ように身体が動くのは、難しいです。
でも、すごく難しくてなかなかできないから、惹かれるのでは、
ないかと最近思うようになりました。
簡単そうに見えて、きついんですよー。
これからもいいダンスがあったら教えてくださいね。


Posted by: you-ping | 11 November 2006 at 14:13

ホント、Les Paladins楽しかったですね。二度観ましたが、もっと観たかった...。

さてわれらがミンコの来日ですが、今のところいちおう2008年にMDLGと一緒の来日が予定されています。当然オペラではありません。今度出るCD(オッフェンバック)のプログラムでやりたいらしいけれど、蓋を開けてみれば、やっぱりモーツァルトあたりになってしまうのかなぁ。最近のミンコの演奏会、ハイドンのロンドン・シンフォニーズが多いので、多分次の録音はこれかもしれませんね。ということは、来日もこれになる可能性もあり???

Posted by: Bowles | 11 November 2006 at 10:00

YASUさん、こんばんは。

行っちゃいました〜(^^)
だってだって、YASUさんも、凄く良いよっておっしゃられていたから、もうガマンできなくて〜
あは!ごめんなさい。(^^;

来日を予定されていたピオーさんがキャンセルになってしまったのは、ちょっと残念でしたが、本当に楽しい舞台でした。
バロックの時代って、とても自由で大らかな一面があったのでしょうね。それが、計算されつくしたダンスと演出で、現代に甦ったのかなぁ。(^^)
あまりに内容が濃く盛り沢山だったので、未だ、余韻に浸っている状態です。

Posted by: snow_drop | 10 November 2006 at 22:49

ちまさん、こんばんは。

はい! 間違いなくジャン=フィリップ・ラモーは、ディドロ『ラモーの甥』の伯父さんのようですね。
(ん? 何かややっこしぃ表現。(^^;)

なんて大層なこと言ってますが、私、そんなこと全然知りませんでした。
ラモーの甥のジャン=フランソワ・ラモーさんも作曲家でらしたのですね。早速、探して読んでみようかな。

ところで、ディドロと言えば、ちまさん、昨年12月に岩波文庫に入った『絵画について』は読まれましたか?
私は何かピンとこなくて途中で放り出してしまったことを、今、思い出しました。(^^;

Posted by: snow_drop | 10 November 2006 at 22:35

Orfeoさん、こんばんは〜〜ぁ

がくぅっ
やっぱりグルックではダメだったのかしらん?
2005年って、もうとっくに過ぎてしまってますものねぇ。
ミンコフスキさまは、やっぱり妥協されなかったのですね!
うん、それなら仕方がないか・・・

それにしても、外国からアーティストを招くって、本当に大変なことなのですね。
ああ、でも、一度で良いからミンコフスキさまの華麗な指揮姿を生で拝見したい!

Posted by: snow_drop | 10 November 2006 at 22:21

Sonnenfleckさん、こんばんは。
こちらこそ、コメント&TBをありがとうございます。

あは! 私も同じです。(^^)
いつもはオーチャードからの帰り道がイヤでたまらないのですが、
あの晩は違いました。
通行の妨げになる邪魔っ気なビラ配りの店員さん達すら許せてしまい、彼らをルンルン縫うようにスキップしてましたから。(^^;
きっと「歌おう!笑おう!」っていう《レ・パラダン》の魔法に私もかかってしまったのかも。
優れた芸術の力って、本当に凄いですね〜(^^)

DVDも、そうですね。
まだまだ、私の中の楽しかった記憶は鮮やかなまま!
暫くは余韻を楽しみたいと思います。

Posted by: snow_drop | 10 November 2006 at 22:12

え~っ snowさん、レ・パラダンを観たのですかぁ!?
羨まし過ぎます!!(怒)
僕はDVDは持っていて、その面白さに圧倒されたのですが、チケットが高額だったので諦めたのです(泣)。あの計算しつくされたダンスと演出を生の舞台で観られたら素晴らしいだろうなぁ。尚、DVDではL・ナウリとS・ピオーが芸達者ぶりを発揮しています。

ラモー&クリスティの作品は「優雅なインドの国々」も含めて現代バロックの自由さが謳歌されていますね。

Posted by: YASU47 | 10 November 2006 at 21:41

つかぬ事を伺いますが、ラモーとは、ディドロ「ラモーの甥」のおじさんでしょうか?

Posted by: ちまる | 10 November 2006 at 17:40

snow_dropさん:
>ミンコフスキさまの来日、ありそうなのですね!?

夢を壊すようで申し訳ありませんが、グルック云々の話は2年程前のことだったかと。結局実現していないので、今現在その企画がどうなっているかは、「?」です。以前、某大手プロモーターの社長と会ったときに、「2005年に招聘を考えている」みたいなことを言っていたので、そこが絡んでいたのかもしれませんが、結局断念した、のかなあ?

Posted by: Orfeo | 10 November 2006 at 13:07

TBありがとうございました!
「フランスバロックは踊りに重点が置かれているのです」なんていう教科書の文章が物凄いハイレベルなパフォーマンスで実証されていく様子には…心底驚きました。。本当に楽しかったです。
普段オーチャードホールの公演の帰りは渋谷の雑踏のせいで余韻が台無しになるんですが、この日はドンキホーテのネオンすらポップな演出の続きのように見えました(笑)

またあれを味わおうと思えばDVDがあるわけですが、、なんだか記憶を壊すのがもったいなくてきっと見れないだろうなあ。。

Posted by: Sonnenfleck | 10 November 2006 at 02:25

あぶりるさん、こんばんは。
こちらこそ、ご無沙汰しておりました。
とは言っても、あぶりるさんのブログへは、ちょくちょくお邪魔させて頂いているんですよ〜(^^)

ところで、そうなんですよね。
今回の《レ・パラダン》は東京公演の4回のみだったようですね。

実は私も、今回の公演がとても楽しかったのでDVDも欲しいなって思っているんです。
間違いなくハッピーな気持ちになれるオペラだと思います。(^^)

Posted by: snow_drop | 10 November 2006 at 00:05

Orfeoさん、こんばんは。

はい! とにかく楽しかったです。
えっ、DVD入手しちゃいます? あらっ 責任重大!(^^)

ところで、お〜!ミンコフスキさまの来日、ありそうなのですね!?(^^)
私はモーツァルトよりグルックのほうがいいなぁ〜
いえいえ、勿論、ミンコフスキさまだったら苦手のモーツァルトでも絶対に聴きに行っちゃいますけどね。(^^;
折角なので、ガルニエの《プラテー》も、是非お願いしたいなぁ。
興行主さま、どうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: snow_drop | 09 November 2006 at 23:57

aliceさん、こんばんは。

お嬢さまご家族との温泉旅行、お疲れさまでした。(^^)
確かに、aliceさんにも《レ・パラダン》を観ていただきたかったけれど・・・ご家族と過ごされたかけがえのない一時は、比べられない位、ステキだと思いますよ。(^^)

ところで、マルタ旅行記、読んでくださって、ありがとうございます。
はい! 一応まだまだ続く予定です。
今、やっと5分の1位といったところかなぁ?
のんびりしすぎですね、私。(^^;

Posted by: snow_drop | 09 November 2006 at 23:44

snow_dropさん、ごぶさたしておりました。

レ・パラダン、ご覧になられたとは、羨ましいかぎりです~。
東京公演しかないんですよね…。
snow_dropさんのレポートを拝読して、私もDVD購入をトライすることを決めました、ありがとうございます!(首尾よく入手できるとよいのですが。)

Posted by: あぶりる | 09 November 2006 at 21:43

snow_dropさん、こんばんは。

いいな、いいな、《レ・パラダン》鑑賞!楽しい内容だったようですね、フムフム。これって、たしかDVDが出てましたよね。snow_dropさんがそこまで言うのなら、買ってみようかな?

でも、やはりラモーでは、日本じゃ客が集まらないんですね。悲しい現実かなあ。ミンコなんかも、日本でしきりにグルックをやりたがっているようなんだけど、日本サイドが受け入れてくれないみたい。絶対客が集まるモーツァルトをやれ、っていうことらしい。まあ、興行主側の計算も分からんじゃないけど、そればっかり要求されてもねえ。。。難しいもんです。

Posted by: Orfeo | 09 November 2006 at 19:38

レ・パラダン、ご覧になったのですね!羨ましいです。娘と孫がアメリカから遊びにきていますので、初めから諦めてはいたのですが・・・行きたかったぁ・・・。(未練たらたら 笑)

悔しいから?昨日は定山渓温泉へ行って泊まってきました。良い湯でしたが、なんせ子守に追われてクタクタ・・・。上げ膳据え膳が救いでした。

マルタ島の旅行記も楽しませていただいています。まだ続きますよね?

Posted by: alice | 09 November 2006 at 16:08

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