ヴェルディ《ドン・カルロ》@新国立劇場
ここ数日、東京もめっきり涼しくなり、今年もオペラの新シーズンが幕開けしました♪
私も、昨夜さっそく新国立劇場のニュープロダクション ヴェルディ《ドン・カルロ》全4幕(1884年ミラノ・スカラ上演版)を観てまいりました。
ヴェルディの中でも《ドン・カルロ》は好きな作品だし、半年ぶりのオペラということもあり、楽しかった~♪(^^)
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ヴェルディ《ドン・カルロ》
指揮:ミゲル・ゴメス=マルティネス
演出:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
フィリッポ二世:ヴィタリ・コワリョフ
ドン・カルロ:ミロスラフ・ドヴォルスキー
ロドリーゴ:マーティン・ガントナー
エリザベッタ:大村 博美
エボリ公女:マルゴルツァータ・ヴァレヴスカ
宗教裁判長:妻屋 秀和
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
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実は私、2001年にも新国立劇場の《ドン・カルロ》それも原演出・美術・衣裳がルキーノ・ヴィスコンティっていう聞いただけでも豪華そうっていう舞台を観たはずなのだけど・・・
記憶にない!
ああダメだなぁ~私(^^;
確か、この年はサントリー・ホールオペラでも豪華な衣裳の《ドン・カルロ》観たはず・・・
だから記憶が薄まってしまったのかなぁ?
あ、そんなことはどうでもいいですね。(^^;
はい、今回の《ドン・カルロ》に話を戻します。
今回の舞台は、スリッツで十字架を表現しているところがカッコイイ、巨大なキューブがドカンと配されたシンプルなものでした。
照明やキューブを構成している壁を動かすことで、聖堂になったり、フィリッポ2世の部屋になったり、牢獄になったり、宮殿の中庭になったりと、全幕の様々なシーンに対応させる手法でした。
はい!そうです。
私の好きなパターンです。(^^)
衣裳のほうも、ピカピカではないけれど、それぞれのキャラクターをちゃんと現した、当時のモードをスタイリッシュにしたもので、ひらひら、ふわふわ、リボンが苦手な私向きでした。
歌手は、タイトル・ロールのミロスラフ・ドヴォルスキーさんが、なかなかの美声でした。
体格も良くて合唱に囲まれても見失うことがなくて助かりました。(^^;
ロドリーゴ役のマーティン・ガントナーさんとのデュエットもステキでした。
私が《ドン・カルロ》が好きな理由の一つは、この男声のデュエットがあるからなんです~♪(^^)
もちろん、他のアリアやアンサンブルもちゃんと聴きましたよ。
エボリもフィリッポも宗教裁判長も、そしてエリザベッタも、好演してました。
特別に突出して目立つ歌手もいないかわりに、バランスのとれた安心して観ることの出来る舞台だったのではないかなと感じました。
こういう舞台を観ると、オペラも、もうハレのものではなく、日常生活の一部になりつつあるのかもと、ふと思ったのでした。
もちろん、ありがたいことです。