プレルジョカージュ《メディアの夢》
2004年にパリ・オペラ座バレエによって初演されたプレルジョカージュ《メディアの夢 Le Songe de Medee》を、シアターTVで観ました。
振付家プレルジョカージュは、今年1月に新国立劇場で初めて観たバレエ・プレルジョカージュ《N》そして《Les 4 saisons...》で強い衝撃を受けて以来、とても気になる存在になっていたのですが、今回も、その世界へグイグイと引き込まれ気がついたら画面に釘付けにさせられていました。
《メディアの夢》は、古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人 エウリピデスの代表作『メディア』をもとにした作品で、夫イアソンに裏切られたメディアが激しく嫉妬し、それによってもたらされた結果はいかに・・・という解りやすいといえば解りやすい、難解といえば難解なお話なのですけど、あの悲惨な結末が現実ではなくて、あくまで「夢」ならば、ま、いいのかなぁって思いました。(^^;
何はともあれ、ガガ~ンとさせられる、とてもショッキングな場面もあるのですが、一方で「おお!そう来たかぁ。やるな~」と感心もさせられた、見応えある素晴らしい舞台でした。
その大きな一役を担っていたのが、なんと言っても、パリ・オペラ座バレエのダンサーたちでしょうか。
メディアとイアソンの堂々たる容姿は役にピッタリだし、テクニックも素晴らしかったです。
そして、イアソンとグラウケの官能的なパ・ド・ドゥも、とっても魅惑的で、恐ろしいまでに嫉妬するメディアのソロ、激しい感情のぶつかり合うパ・ド・トロワと、その表現力の豊かさに圧倒されました。
衣裳や舞台美術も、とてもシンプルで私好み!(^^)
宙に吊るされた沢山のブリキのバケツや床に並べられたバケツも、なかなか印象的でした。
最初は子供にミルクを飲ませるために使われ、遊び道具にもなったバケツが、最後には、とても悲惨な結末に使われるのです。
当分、ブリキのバケツを見るたび(最近、見かけないですけどね(^^;) メディアを思い出してしまいそうです。
そして、音楽も、ダンスやドラマと、とてもよく合っていて良かったです。
もう、バリバリの現代音楽って感じです。(^^)
それもそのはず、ピエール・ブーレーズも所長を務めたことのあるパリ・ポンピドーセンターの現代音楽研究所IRCAMが手がけたものだそうです。
新国立劇場で、またプレルジョカージュのコンテンポラリーダンス上演してくれないかなぁ~(^^)
◇ ◇ ◇
振付 : アンジュラン・プレルジョカージュ
音楽 : マウロ・ランツァ
メディア : マリ=アニエス・ジロー
イアソン : ウィルフリード・ロモリ
グラウケ : エレオノーラ・アバニャート
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Comments
こだまさん、おはよう。
わぁ~吉田都さん、Kバレエカンパニーに移籍されたのですか!?
知らなかったです。
それはそれは楽しみ!(^^)
ところで、こだまさん『メディア』を中学生の時に読んでたのですか?
あらま、おませさんですね~(^^)
Posted by: snow_drop | 30 August 2006 at 09:20
「メディア」は中学生くらいの時読んだきりですね(岩波の文庫かなんかで読んだ)。 プレルジョカージュがいったいどんな風に料理したのか興味津々です。 生の舞台を観る機会があるといいなぁ。
そういえば、吉田都さんが熊川哲也のカンパニーに移籍されたそうですね。 日本で観られる機会が増えそうだね!
Posted by: こだま | 29 August 2006 at 21:43