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09 April 2006

バッハ・コレギウム・ジャパン《マタイ受難曲》[初期稿]

Masaaki_suzuki2006年4月8日(土)
ミューザ川崎シンフォニーホール

復活祭の近づくこの季節、バッハ・コレギウム・ジャパンによるヨハン・セバスチャン・バッハの《マタイ受難曲》BWV244b[初期稿]を聴きに行ってきました。

今回は、通常演奏されている1736年の[後期稿]ではなく、1727年の[初期稿]での演奏。長年、バッハの娘婿の手によるもの信じられていた写筆譜が、2002年ペーター・ヴォルニーより、ヨハン・クリストフ・ファルラウの写筆譜であったことが明らかにされ、1736年のものと異なる箇所が多く、この作品の初期の頃のものだろうということになったそうです。

初期稿と後期稿の大きな違いの一つが、マタイの特徴とされてきた「2つの合唱と2つのオケ」が、初期の頃には見られないことだそうで、徐々に形作られて行ったのだろうということです。
他にも細かな沢山の違いがあり、聴いていて「あ、ちょっと違う」と、私でも気がつく箇所もありましたが、今回は、いくつか実験的な試みもされていたそうなので、時間のある時にでも、1999年に彩の国さいたま芸術劇場で聴いたバッハ・コレギウム・ジャパンの後期稿でのマタイのプログラムと比べてみようかなと思います。

さて、難しい話はおしまいにして、この日の演奏、とても素晴らしく感動で終演後しばらく席を立てませんでした。
バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏は、常に高水準で、いつも安心して聴けるのですが、今回も20人ほどの小さな合唱(ソリスト含む)と小さな編成のオーケストラから発せられる音は、一音一音がとても大切に扱われ、それらが集まって響きとなった時の美しさは、とても言葉では表しきれないものでした。
また、バッハの時代にタイムスリップさせてくれる楽しみがあると共に、聴くものを、音楽と、バッハと、更にはイエスとも一対一で向き合わせてくれるところが凄いです。
私の隣の女性は途中、何度も涙を拭っているようでした。
そういう私も、マスカラが落ちてしまいやしないかと、ちょっと心配しながらハンカチを握りしめていたのですけれど。(^^;

◇  ◇  ◇

指揮:鈴木雅明
ソプラノ:クリスティーナ・ランズハーマー、藤崎美苗
カウンターテノール:ロビン・ブレイズ、上杉清仁
テノール:ゲルト・テュルク、ヨハネス・クリューザー
バス:ペーター・コーイ、浦野智行
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

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Comments

kasumyonさん、はじめまして。
メッセージいただき、どうもありがとうございます。
kasumyonさんは神戸松蔭女子学院のチャペルで聴かれたのですね。自ずと厳かな雰囲気になるのでしょうね。
TBもお待ちしておりますので、ぜひ送ってくださいね。
これからも、どうぞよろしく。

Posted by: snow_drop | 17 May 2006 at 21:22

はじめまして.
神戸松蔭女子学院のチャペルでBCJマタイ受難曲公演を聴きました.B.C.に加わったリュートの音色に釘付けでした.
児童合唱,および第2コーラスのメンバーとして[マタイ]演奏の経験が御座いますが,今回の稿の演奏はもちろん初めて,大変興味深く拝聴しました.
TBさせていただきます.よろしくお願いいたします.

Posted by: kasumyon | 16 May 2006 at 20:52

Sonnenfleckさん、こんばんは。
コメント&TBを、どうもありがとうございます。
そうですね。あの響き、単なる足し算でも掛け算でもなかったですね。
私も、BCJの演奏は、これまでシューボックスのオペラシティでしか聴いたことがなかったので、エスカルゴ形?ホールの川崎では、また違った音色を味わいました。機会があれば小さなチャペルでの演奏も聴いてみたいなぁなんて思ったりしています。

それから、《クリスマス・オラトリオ》お聴きになられましたか。やはり、そうですよね!あのマタイで繰り返し登場するコラールですよね。

Posted by: snow_drop | 30 April 2006 at 21:55

こんにちは。遅ればせながら名古屋公演の感想文を書いたので、
TBさせていただきました◎
本当に高密度の3時間半でした。上で書いていらっしゃるとおり、
BCJの響きはすごいですよね。
ひとつひとつの音が集まったときの響きがただの単純な足し算じゃなく、複雑な絡み合いで音が何倍にもなるといいますか…。
とにかくこんな団体を身近に聴くことができる幸運に感謝であります。

>ハスラーのコラール

たまたま最近《クリスマス・オラトリオ》を聴いたら、
例のコラールが出てきたのでびっくりしていたところです。
全曲を通して《マタイ》を聴くと、これが曲の要であることに
改めて気づかされます。

Posted by: Sonnenfleck | 30 April 2006 at 10:11

こだまさん、こんばんは。

名盤の誉れ高いリヒターの1958年のマタイですよね。(^^)
それを出されちゃうと、もう次に私の打つ手ないよ〜

初期稿と後期稿があるなんて、実は私も全然知りませんでした。演奏の前に指揮者の鈴木さんが簡単に解説してくださって、なるほどと思った次第です。(^^;

うんうん。「憐れみたまえ、わが神よ」は心に響く良い曲ですね。哀愁漂うヴァイオリン・ソロがまた良いですよね。今回はカウンターテナーが歌ったので、また違った味わいでした。

それから、ハスラーの曲って♪ミラソファミレ〜ミ、シドドシドレシラ〜♪っていうコラールかな?
バッハはこのコラールを《クリスマス・オラトリオ》にも使っているよね。
当時は、既に人々の間で良く知られた曲を使うことがあったらしいね。耳慣れた曲が流れてきた方が飽きなくていいものね。
それにしても「恋の歌」だとは思わなかった。
さすが〜こだまさん、色恋には詳しいんだから!(^^)

Posted by: snow_drop | 11 April 2006 at 23:01

「マタイ」にそんな成立過程があったとは。 勉強になりました。(^^) 僕はリヒターのマタイが大好きでCD(アルヒーフ版)で何度聞いたことか。 アルト・アリア「憐れみたまえ、わが神よ」を聞くと心が洗われるようです。 そういえば、コラール「血潮したたる主のみかしら」はバッハでなくハスラー(だったかな?)とかいう人の作曲なんだとか。 元々恋の歌だったらしいですよ!

Posted by: こだま | 11 April 2006 at 19:15

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