新国立劇場バレエ団「ナチョ・ドゥアトの世界」
先日、スペインの振付家ナチョ・ドゥアトのコンテンポラリーダンスを観てきました。
過去、既に新国立劇場バレエ団によって上演されたことのある《ドゥエンデ DUENDE》と《ジャルディ・タンカート JARDI TANCAT》に加え、日本初演の《ポル・ヴォス・ムエロ POR VOS MUERO》の3演目すべてがナチョ・ドゥアトの作品という、なかなか贅沢な舞台でした。
まず初めは、クロード・ドビュッシーの音楽にのって舞われた《ドゥエンデ DUENDE》。
ドゥエンデとは、スペインに古くから言い伝えられている不思議な魔力のことだそうで、密林を思わせるような東洋風模様の描かれた背景とドビュッシーの音楽が、思いがけずピッタリとした、美しい舞台でした。
次の《ジャルディ・タンカート JARDI TANCAT》は、近代化前のスペインにおいて厳しい労働をしいられた民衆によって歌われた労働歌が使われ、スペインでは大衆的人気のある歌手マリア・デル・マル・ボネによる哀愁の漂う歌声とモダンな振付が、これまた不思議と違和感なく調和していて感心させられました。
そして、最後に演じられたのが《ポル・ヴォス・ムエロ POR VOS MUERO》。
美術、衣裳、音楽、そしてもちろんダンスと全てがとても美しいステキな舞台で、3つの中では一番のお気に入りになりました。
使われた音楽は、15世紀~16世紀のスペインの古楽。
最初、ダンサー達はシンプルなベージュのタイツに身を包み現れるのですが、次の曲に移ると中世風のシックなドレスに変わり、一瞬にして音楽と同じ世界へとトリップ。
・・・と思いきや、とても重厚な舞台上で繰り広げられるステップやポーズは、古いものが取り入れられているのだけど、とても斬新でモダン。
宗教的なもの世俗的なもの、古典的なもの現代的なものが入り混じり、かつ美しく調和した時間を超越したものだったのでした。
3つの作品を通して感じたのは、ナチョ・ドゥアトのダンスはコンテンポラリーなのだけど、奇を衒ったところがなく、兎に角、とても上品でかつ優雅だということ。
ダンサーたちの優れた身体能力や振り付けの面白さを堪能できたしただけでなく、ナチョ・ドゥアトの美の世界を存分に味わえた、とても素晴らしい舞台でした。
それから、スペインの古楽っていうと、トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548?-1611)くらいしか知らなかった私なのだけど、これをきっかけに他の作曲家の作品も聴いて見たいなと思いました。
最近、ちょっとスペインづいているなぁ。(^^)
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Comments
opendoorさん、こんばんは。
こちらこそ、TBありがとうございます。
ナチョの作品が、新国立劇場のレパートリーとして、これからも演目が増え、定着してゆくといいですね。
私も、是非また観たいと思ってます。
Posted by: snow_drop | 02 April 2006 at 23:31
snow_drop様
はじめまして、TBありがとうございます。
当日は体調不良でもったいないことをしました。
運命の力もご覧になってますね。
こちらにもTBさせていただきました。
Posted by: opendoor | 01 April 2006 at 12:51
dognorahさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。こちらこそ、お邪魔させていただいているのですが、なかなかコメントできず、申し訳ありません。
いつも、羨ましく指をくわえながら読ませていただいているんですよ。
テンプレートはココログの不調にかこつけて、春だし・・・ ということで変えてみました。(^^)
いやぁ~ 私も、こんな長~い脚が欲しいです。(^^;
Posted by: snow_drop | 31 March 2006 at 13:09
こだまさん、こんにちは。
私もクラシカでは何回か観ていたのですが、生でナチョを観るのは、今回が初めてだったのですよ。
ナチョの母国スペインの音楽や伝説など多く取り入れたダンスは、とても新鮮でした。
スペインも地方によって独自の文化を持っているそうで興味深いですね。私、イスラムのものも好きなんです。
あ~ゆっくりとスペインも旅してみたいなぁ。(^^)
Posted by: snow_drop | 31 March 2006 at 13:00
最近あまりコメントを残せないでいますがずっと読ませていただいています。このスキンは素敵ですね。スクロールしてもバックにそのまま残っているのも凝っているし、なによりもsnow_dropさんのかっこいい姿のよう(^^)
Posted by: dognorah | 31 March 2006 at 04:10
こんにちは。
ナチョの舞台はまだ観たことないんですよね。 スペインというとヨーロッパとイスラムの文化が融合した独特の雰囲気を持ってますね。 昔友達がスペインへ留学してたことがあるんです。 とっても魅力的な土地だったそうです。 僕も行ってみたいな。
Posted by: こだま | 30 March 2006 at 14:18
a@oさん、こんばんは。
こちらこそ、コメント&TBありがとうございます。
やはり、そうなのですか!
音楽とナチョのダンスは、とても密接な関係にあるのですね。選曲もとてもイイですよね。
そして、あの複雑な動き。
ダンサーのみなさんもさぞかし大変だろうなぁと思いながら見ていました。
また、ナチョ・ドゥアトの作品の上演される機会を楽しみにしたいと思います。
Posted by: snow_drop | 27 March 2006 at 21:39
はじめまして。TBありがとうございます。
ナチョの作品は本当に美しい舞台でしたね。
「音楽を奏でるような踊り」で、ダンサー達もハードだけど踊っていて楽しいみたいですよ。公演時間はそれほど長くなかったけど、とても満足のいく内容だったと思います。
TBもさせていただきました。
よろしくお願いします。
Posted by: a@o | 27 March 2006 at 14:41