お江戸日本橋
1月6日付けの毎日新聞によると、なんと、小泉首相が「日本橋やろうよ。おれの任期中にまとめてくれ」と、日本橋の上に架かる首都高速道路を別のところに移す計画を進めるよう言ったのだそうです。
高速道路の撤去なんて、夢のまた夢、絶対無理だろうなと思っていたのに、もしかしてもしかしたら現実のものになるかもしれないのですね。
確かに私も、日本橋の上に覆いかぶさった頭のつっかえそうな高速道路を見るたびに「すさまじきもの」と、つぶやいている一人だし、高速道路建設当時は最善策だったのかもしれないけど、計画した人のセンスのなさには、ため息です。
ついでに言ってしまえば、最近、相次いで建った周辺のピカピカ高層ビルも、私は大嫌いです。
どうして、ここまでチグハグで、美しいという言葉に程遠い街並みが増殖してしまうのでしょうか?
私がイメージしている都市再生は、やっぱりイタリアのチェントロ・ストリコなのだけどなぁ・・・
祖母、母、私と東京下町生まれで、チャキチャキではないけど一応は江戸っ娘の私は、日本橋界隈に、かつての人と人との繋がりや活気が蘇えり、運搬や新たな人々の足として水辺を活用できるような再生プランだったら、ステキだなぁと思うわけです。
しかし、進められている日本橋再生プランの裏側というか真意をみると、前面にだしている景観や文化などという言葉は単なる隠れ蓑にすぎず、実態は、相変わらずの経済優先主義で、結局、高度経済成長時代やバブル期と考え方がちっとも変わってないことを知ってしまったのでした。あ~あ。
歴史研究者 小林信也さんのブログ江戸をよむ東京をあるくや、都市計画家 民岡順朗さんのブログパトスに、とても興味深い記事が沢山ありますので、興味のある方は、是非ご覧になってください。
それにしたって、小泉さんの記念碑!? そんな思い入れだったら、絶対反対です。
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Comments
ヘリオトロープの小部屋さま、はじめまして、こんばんは。
TBそしてコメントを、ありがとうございます。
ヘリオトロープの小部屋さんのブログにも、コメントさせていただこうとしたところ、楽天に登録していないと受付けしてくれないとのことで断念してしまいました。
ご挨拶が遅れて申し訳ありません。
私も、このニュースを知った時、もっと先にやらなくてはいけないことが、沢山あるでしょと思いました。
街の景観も生活者にとって大切だけれど、この財政難の時に3000億~6500億円もかかるという工事費を、国の予算からだなんて、ちょっと待って〜と言いたいですよね。
Posted by: snow_drop | 16 January 2006 at 19:36
TBありがとうございます。こちらからもさせていただきました。
こちらは芸術的な香りがしてすてきなブログですね。
snow dropさんのご意見に共感しました。いつか日本橋が美しい水場を生かした血の通った賑わいのある街に再生したらすてきだなあと思います。
でも、高齢者や障害者の負担増や一般庶民の負担増を尻目に小泉氏の記念碑だなんて、ご自分が工事費を出されるならいいですけれど、血税を使って今やる必要はないと思います。
ちなみに私もピカピカ高層ビル嫌いです。情緒がないのですもの。そんなところで暮らしていたら人間がおかしくなりそうな気がします。
Posted by: ヘリオトロープの小部屋 | 16 January 2006 at 17:03
小林さんも、須賀さんの大ファンでらっしゃるのですね。
私こそ、とても嬉しいです。
須賀さんの文章には、ある種の心地よさがあってか、次から次へと作品を読みたいと思う一方、何だか読み終えてしまうのが勿体ないような複雑な思いもあって、わざとページをめるくスピードを落とし、言葉ひとつを噛みしめるように読んだ覚えがあります。もう新しい作品が読めないのは、本当に残念ですね。
今でも時々取り出し、読んでいますが・・・
それから、陣内さんとはお知り合いでらっしゃるのですね。
著書や番組でしか知りえなかった陣内さんが、小林さんの素敵なエピソードで身近なものになりました。
そして、ますますファンになってしまいました。(^^)
Posted by: snow_drop | 13 January 2006 at 12:58
すみません。先のコメントで書き忘れてしまいましたが、実は私も須賀敦子さんの大ファンです。こちらのブログで須賀さんのご本に関する記事を見つけてとても嬉しかったです。
須賀さんのご本はいつも単行本が出た直後に急いで本屋さんへ行って買い求めていました。そんなことがもう出来なくなってしまったのは悲しい。
あと、陣内秀信先生も大好きです。陣内先生の江戸のご研究については色々と拙い批判もぶつけたり、ブログでもちょこっと文句を書いたりしてるのですが、こちらのイチャモンじみた批判を毎回にこやかに受け止めていただいて、度量の違いを見せつけられしまいます。
例のNHKの番組の後でもお会いする機会があったのですが、とても楽しげに番組のことを話して下さいました。本当に魅力的な人です。
そんなわけで、これから、こちらのブログ、楽しみに読ませていただきます。よろしくお願いします。
Posted by: 小林信也 | 12 January 2006 at 21:45
小林さん、こんばんは。
コメントをいただき、どうもありがとうございます。
本当にそうですね。景観や環境の再生は、高速道路の撤去だけでは実現できないのですね。
私も、陣内さんの著書から随分と影響を受けていて、どうしてもイタリア贔屓になってしまうのですが、(^^;良い所を、どんどん取り入れられたら、いいですね。
これからも小林さんのブログへ、楽しみにお邪魔させていただきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。
Posted by: snow_drop | 12 January 2006 at 18:38
はじめまして。小林信也です。
拙文を取り上げていただき、ありがとうございます。「高架を撤去すれば、伝統的景観が再生する」といった短絡的な主張に疑問を感じて、自分のブログではいろいろと書きました。
陣内さんが昔、鹿島出版会から出した本などにたくさんの事例が紹介されていますが、庶民の生活を守り豊かにすることと、都市の景観を良くすることとを表裏一体のものとして考えるイタリアの都市再生の思想には、学ぶべき点が多いと思います。
イタリアが好きなせいでついついイタリア礼賛に流れてしまうのを普段はなるべく堪えてますが、こればっかりは、イタリアの先進性を認めざるをえません。
思わず、長々とコメントしてしまいました。すみません。
Posted by: 小林信也 | 12 January 2006 at 09:51