6月おぼえがき
◆本
ドストエフスキー(原卓也/訳)『カラマーゾフの兄弟(上・中・下)』1978年、新潮社(新潮文庫)
山本勉『仏像のひみつ』2006年、朝日出版社
山本勉『続 仏像のひみつ』2008年、朝日出版社
◆展覧会
川越市立美術館
◆本
ドストエフスキー(原卓也/訳)『カラマーゾフの兄弟(上・中・下)』1978年、新潮社(新潮文庫)
山本勉『仏像のひみつ』2006年、朝日出版社
山本勉『続 仏像のひみつ』2008年、朝日出版社
◆展覧会
川越市立美術館
太陽の光で浮かび上がるステンドグラスを拝見したかったのと、お祈りしたいことがあったので、目白聖公会を再び訪ねてみました。
前回訪ねた時には目白バ・ロック音楽祭のコンサートに集まったお客さんが大勢いらして近づけなかった窓に、この時は、すぐ傍まで接近してみたり、全体を眺めてみたりと、聖堂を独り占めして堪能させていただくことができました。
神父さんが「次回は、ぜひ昼間ご覧になってください。」と強く薦めてくださっただけのことはある、それはそれは美しいステンドグラスでした。
流れるような曲線で描かれた人物。背景の装飾的な植物文様。
あ! ウィリアム・モリス(1834-1896)に似てる!って直感的に思いました。
それもそのはず、目白聖公会のステンドグラスは、イギリスからやってきた19世紀末に造られたもの。
もともとは英国のトゥルロー教区にあるエピファニー修道院にあった1889年製のステンドグラスで、改築の際に外され、縁あって目白聖公会に寄贈されたのだそうです。
恐らく、当時はモリス商会の製品に良く似たものが、他の工房でも盛んに造られたのですね。
ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の流れをくむステンドグラスを、思いがけず、ここ日本で!しかも目白という身近な場所で発見してしまった、とても嬉しい瞬間でした。(^^)
写真の腕前は相変わらずですが(特に光りものは難しいな(^^;;;)全ステンドグラスを写真に収めました。
どうぞ、ご覧ください。
●フォト・アルバム 目白聖公会(新宿区)
2008年6月13日(金)
サントリーホール
指揮:ダン・エッティンガー
ピアノ:小川典子
テノール:成田勝美
合唱:新国立劇場合唱団
東京フィルハーモニー管弦楽団
ワーグナー:歌劇《タンホイザー》序曲
シューベルト(リスト編):さすらい人幻想曲
リスト:ファウスト交響曲
小川典子さんアンコール
リスト:ラ・カンパネッラ
◇ ◇ ◇
先週になりますが、ダン・エッティンガー指揮の東フィル定期を聴いてきました。
舞台に登場したエッティンガーさんは、この日もフロックコートに黒シャツの衿立てスタイル。
髪が少し伸びてツンツン度が以前より増し、一段とカッコ良くなってました♪(^^)
そして、期待どおりのオケをぐいぐいリードしてゆく気持ちの良い演奏でした。
ただ、一曲目の《タンホイザー序曲》は、その後に大曲が控えていることもあってか無難な仕上がりで、これが本当のオペラ上演だったら、ちょっとワクワク感を欠く序曲だったかもしれないな。
そして二曲目のリスト編曲シューベルト《さすらい人幻想曲》が、この日の私のメイン。
初めて聴くピアノ協奏曲版ということで、とても楽しみでした。
その結果は・・・
う〜む、びみょ〜
小川さんのピアノ演奏に、かなり問題があったし、大作曲家リスト様には大変失礼ながら、あまり優れた編曲だとは思えなかった。(^^;
音楽の流れそのものはオリジナルとほとんど変わっていないのだけど、それが返ってピアノとオーケストラとの対比をハッキリさせることになってしまって強い違和感がありました。
その点はピアニストが代わると多少は改善されるのかもしれないけど?
そういえば、私の右隣りの人なんて居眠りしてたなぁ、シューベルトの原曲は耳と目が離せないくらい良い曲なんですよ〜(^^;
三曲目のリスト《ファウスト交響曲》は、全く初めて聴きました。
オルガンに、テノールのソリストに、男声合唱まで付く、とても大がかりな編成。おまけに70分を超える長〜い曲。
だから、あまり演奏される機会がないのかな?
第一楽章は「ファウスト」、第二楽章は「グレートヒェン」、第三楽章が「メフィストフェーレス」、終結部が「神秘の合唱」とういう構成で、ストーリーを語っていない標題音楽なのだそう。
難しいことは抜きにして、楽しかった。(^^)
二楽章は美しすぎて眠りに落ちそうになったけど、その後は、どんどん盛り上がって、リストって、やっぱり凄い作曲家だったんだ〜って、直ぐに、前曲で思ったことを訂正しました。(^^)
先日、聖母病院チャペルへ向かう途中、下落合に残されている洋画家 中村彝(つね)のアトリエ(1916年)に立ち寄ってみました。
中村彝(1887~1924)は、重要文化財の《エロシェンコ氏の像》(1920年、東京国立近代美術館所蔵)で知られている大正期を代表する洋画家。
大正5年(1916年)に建てられたアトリエは関東大震災や戦災を奇跡的に潜りぬけたばかりでなく、アトリエ建築の先駆けともいうべき貴重な建築物であることが解っているそうです。
が、しかし、そんなアトリエも、これまでに過去何度か保存に向けての働きかけがあったものの実らず、かなり老朽化が進んでしまい、2007年3月、新たに中村彝(つね)アトリエ保存会が設立されたのだそうです。(アトリエ保存を求める署名募集中!)
私も、目白バ・ロック音楽祭でもらった目白周辺の地図をたよりに、おおよその見当をつけて訪ねてみたのですが「確か、この辺りにあるはずなんだけどなぁ・・・ もしかしてここかしらぁ?」なんて思いながらも前を通り過ぎてしまったらしく、もう一度、振り出しに戻ってウロウロ探すこと十数分。(^^; 朽ちかけた塀と、長いこと手を入れていないのではと思われるジャングルのような庭木に囲まれた「中村彝(つね)のアトリエ」を発見したのでした。
個人所有の建物なので、覗き込んで中の写真を撮るのは、かなり気がひけたのですが、一箇所だけ樹の隙間があったので高い塀の上にソッと腕を伸ばし一枚だけ失礼させていただきました。(^^; ごめんなさい。
というかぁ・・・ 高い塀に囲まれていて、ピョンピョン飛び跳ねても、なかなか中の様子が解らないので写真に撮ってみるしか方法がなかったのです。(^^; あ~ 閑静な住宅街で、一体、私ったら何をしているのだか!? まるで不審者!(^^;;;
もう一枚は、脇の公道から建物を見上げたもの。樹の枝が伸びて建物の屋根を覆っているし、雨樋には土が堆積しているのでしょうか?雑草が生い茂っています。
早く手を打たないと建物が、どんどん痛んでしまいそうです。
出来ることなら、日本の洋画史に欠くことのできない重要な画家のアトリエを修復保存し、後世に伝えていけたら良いなと、私も強く強く願っています。
歌/中世ゴシック・ハープ/オルガネット:西山まりえ
リコーダー/コルネット/ショーム:濱田芳通
フィーデル:石川かおり
プサルテリー/オルガネット:矢野薫
散文トリスタン(ウィーン写本)
《歌と竪琴によるトリスタンとイズーの悲恋物語》
●トリスタン「死の歌」(作者不詳『散文トリスタン』叙情詩1)
●イズー「太陽は明るく美しく輝き」(作者不詳『散文トリスタン』叙情詩2)
●カエルダン「『愛』、誰よりもお前に」(作者不詳『散文トリスタン』叙情詩3)
ほか
目白バ・ロック音楽祭2008二つ目のコンサートは、西山まりえプロデュースによる《トリスタンとイズーの悲恋物語》。
13世紀フランスの長大な《散文トリスタン》からの叙情詩を組み合わせ、ヴァーグナーの《トリスタンとイゾルデ》でお馴染みの物語が、古楽器と歌によって甦りました。
今まで絵画の中でしか見たことのかった楽器の音色や、中世吟遊詩人の歌を、私も初めて聴くことができました。
フランス語なのに、どこか中近東を思わせる、こぶしを効かせたような発声や歌いまわし、見た目からは想像できない様々な音の出てくる管楽器、ちょっと乾いた感じの音のする弦楽器と、どれもとてもエキゾティックで、アラブや中央アジアの影響を強く感じるものでした。
◇ ◇ ◇
会場となった聖母病院の古い建物も、とても興味深いものでした。
中央に立つ二つの塔がとても印象的な本館は、昭和4年(1929年)にスイス人マックス・フィンデルの設計によって建てられたシックな建物。地域のシンボルにもなっていて、平成15年(2003年)に東京都選定歴史的建造物の指定を受けたそうです。
そう言えば、病院のすぐ裏手にアトリエを構えていた画家 佐伯祐三の夫人で同じく画家 佐伯米子の作品の中にも、この建物の塔が描かれていたのを、以前「女流画家協会展」で観たことを思い出したのでした。
一方、コンサートが開かれたチャペルは、もう少し新しく、昭和38年(1963年)に病院が増築された時に造られたものだそうで、シンプルだけれど機能的で清潔な印象の建物でした。
中は、とても天井が高く、ちょうどシューボックス型のコンサートホールといった感じでした。
その高さを強調するかのような幾何学模様のステンドグラスは暖かな色でまとめられていて、心が和みました。
ただ残念なことに、このチャペル、今年7月に建替えの為、取り壊されてしまうのだとか。
この夜は、そんなチャペルで開かれる最後のコンサートでした。そして、私にとっては聖母病院チャペルでの最初で最後の一時となってしまいました。
オルガネット
プサルテリー
フィーデル
管楽器と太鼓
中世ゴシック・ハープ
◇ ◇ ◇
聖母病院
東京都新宿区中落合2-5-1
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