03 July 2009

ヴェーラ弦楽四重奏団@東京文化会館

2009年7月1日(水)
東京文化会館小ホール

ヴェーラ弦楽四重奏団
 ヴァイオリン:三浦章広
    (東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター)
 ヴァイオリン:大林修子(NHK交響楽団次席)
 ヴィオラ:青木篤子(東京交響楽団首席)
 チェロ:渡邉辰紀(東京フィルハーモニー交響楽団首席)


ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.18-3
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 嬰ハ短調 Op.131

アンコール
ホルスト:ブルック・グリーン組曲より2番「エアー」

  
  ◇  ◇  ◇


早いもので、もう7月! 今年も半分すぎてしまったのですね・・・
さてさて、私の下半期最初の音楽会は、エネルギッシュなヴェーラ弦楽四重奏団の演奏で始まりました♪

ヴェーラ弦楽四重奏団は、約2年前、東フィル、東響、N響に籍をおくメンバーによって結成されたグループ。
確かなテクニックと高い志の感じられる正統派カルテットという印象を持ちました。現在、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の全曲演奏を目指しているそうで、この日もショスタコーヴィチを挟む形で、ベートーヴェンの初期と後期の2作品が披露されました♪

こんなこと言うと叱られちゃうかなぁ?(^^;
実は私、ベートーヴェンって・・・ 普段、あまり積極的に聴きたいとは思わないのだけど・・・
こうして、しっかり向き合ってみると、やっぱり、すごく良いですね~
機会あって聴く度に、そう思うのに、すぐ忘れちゃうダメな私。(^^;;;

最初のニ長調 Op.18-3は、しっかりした構成の中に軽やかさも備えた曲だったし、嬰ハ短調 Op.131は、重厚感いっぱいだけど意外と自由な面も感じられる聴き応えある曲でした。

ショスタコーヴィチの8番も凄かった!
1960年に作られたこの曲、表向きは一応「ファシズムと戦争の犠牲者」へ献呈ということになっているのですが、実は、当時、精神的危機にあった作曲者自身をテーマにしたものなのだそうです。
《ムツェンスク郡のマクベス夫人》をはじめとする自身の作品やワーグナーの「ジークフリートの葬送行進曲」を引用したり、自身の名前を織り込んだりと、確かに何だか鬼気迫るものを感じる曲でした。
随所にキレイだな~と思う響きやメロディーが出てくるのだけど、同時に不安定な居心地の悪さも感じるような・・・

兎にも角にも、ショスタコーヴィチの劇的な音楽が聴け大満足でした。(^^)

そんな、かなりドッシリ感のあったプログラム終了後、アンコールはホルストの「ブルック・グリーン組曲」から2蕃のエアー。
重たい梅雨空をこえて爽やかに吹き抜ける風のような小品でした♪

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26 June 2009

チョン・ミョンフン&東フィル@東京オペラシティ

2009年6月25日(木)
東京オペラシティ・コンサートホール

ヴェルディ《椿姫》より(コンサートスタイル・オペラ)

指揮:チョン・ミョンフン
ヴィオレッタ:マリア・ルイジア・ボルシ
アルフレード:ダニール・シュトーダ
ジェルモン:ヴァシリー・ゲレッロ
フローラ:渡辺玲美
合唱:新国立劇場合唱団
東京フィルハーモニー交響楽団

   ◇  ◇  ◇

念願だったチョン・ミョンフンのオペラを初体験♪
すごく良かった~♪
時間が許せば、サントリーかオーチャードでもう一度聴きたいくらい!

とにかく東フィルが素晴らしかった♪
弦の響きの何と美しいこと。
第3幕の前奏曲なんて、もうたまりませんでした。
4月にレスピーギで爆音を放っていた同じオケとは到底思えないです。(^^;;;
指揮者で、こんなにも変わるものなのですね。
さすがチョン・ミョンフン!やっぱりスゴイ!カッコイイ♪

そうそう!合唱がこれまた上手いんだなぁ。
きっと、東フィルにとっても新国立劇場合唱団にとっても《椿姫》は、お手のものなのでしょうね。(^^)

ヴィオレッタ役のボルシさんは、まろやかな中低音と透明感のある強い響きの高音を備えていて、曲が進むにつれて、どんどんと調子を上げていきました。
第3幕では、それまでのワインレッドのタフタのドレスから、チャコールグレーのシンプルなドレスに着替えて登場。
ステキなヴィオレッタでした。(^^)

ジェルモン役のゲレッロさんの余裕のある歌にも安心して耳を傾けられたし、アルフレード役のシュトーダさんも役に合った若々しさのある歌でした。

久しぶりにコンサートスタイルのオペラを聴いたけど、演出にあれこれ目を惑わされることなく音楽に集中できるし、指揮者やオケの演奏の様子が良く解って、思いのほか楽しかったです。(^^)
チョンさまの譜面台には一応スコアが乗っていたけど最初のページが開かれたままで一度も見ることはなかったのも解っちゃいました。もう全部頭に入っているのですね。うううむ、スゴイ。

すっかりソリストに任せて棒をおろしているチョンさま、ヴィオレッタの思いを代弁するかのように感情移入するチョンさま、自らソリストに拍手をおくってしまうチョンさま、そんな指揮姿を見られただけでも満足でした。

終演後の客席は、スタンディング・オベーションも見られるほどの熱い拍手で一杯に。
私は誰よりもマエストロ・チョンに拍手を贈りたかったのに、なかなか登場してくれな~い。
歓声に応えるソリスト達の後ろ側を隠れるように、やっと現れたかと思ったら、コンサート・マスターやオケの首席奏者を讃えるばかりで、とうとう自ら最前列に出ることはありませんでした。
マエストロのそんな姿も本当にステキ♪

ああ、兎に角、良い演奏を聴くと、元気が湧いてくる♪

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24 June 2009

横浜のヴォーリズ建築「横浜共立学園」

Kyoritsu01先日、山手西洋館めぐりをした足で横浜にあるヴォーリズさんの建物も訪ねてみました♪

地図で「ブラフ18番館」や「外交官の家」のあるイタリア山庭園とは地蔵坂を隔てた向かい側の高台にあることを確認し、JR石川町駅から歩くこと約10分。
途中、「乙女坂」という、その可愛らしい名前からは想像もできない急な階段状の坂道に一瞬ギョッとさせられたものの、庭の木々も豊かな閑静な住宅街を抜けたところに、目指す横浜共立学園中学校高等学校はありました。

Kyoritsu02横浜共立学園は、1871年(明治4年)に設立されたアメリカン・ミッション・ホームを起源に持つ日本で一番古いプロテスタント・キリスト教系の女学校だそうで、その校舎がミッション系の学校建築を数多く手がけたヴォーリズさんの設計であることは大いに頷けますね。(^^)

そんな伝統ある女学校ですから、そう容易く中に入れるはずのないことは覚悟の上での訪問でしたが(しかも、訪ねたのは日曜日)、生垣の隙間や門扉の間から校庭の奥にたたずむ美しい校舎を見ることが出来ました。

Kyoritsu03そして、全景をカメラに収めるのは無理でしたが、障害物に遮られながらも、ちゃっかり撮影までさせていただいてしまいました。(^^;
ピッタリと閉ざされた門の前で暫らくウロウロしていたかと思ったらカメラまで取り出した私の姿、門に設置された防犯ビデオに、しっかり記録されたことでしょう。(^^;;; あ~ハズカシ~

建物の正面はハーフティンバースタイルで、沢山並んだ大きな窓が印象的ですね。
脇にまわると、高い塀に囲まれて上部だけしか見えませんが、連続アーチが、どことなくスパニッシュ風です。
棕櫚の樹が似合ってますね。(^^)

   ◇  ◇  ◇  

横浜共立学園中学校高等学校
1931年(昭和6年)
設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
横浜市中区山手町212番地

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18 June 2009

2009山手西洋館フェスタJUNE 花と器のハーモニー ”Re:レトロ山手”

Yamate01横浜の山手西洋館で開催中の2009山手西洋館フェスタJUNE 花と器のハーモニー”Re:レトロ山手へ行ってまいりました♪ 

世界各国のトップ・フラワーアーティストによってドレスアップされた館内は、以前、訪ねた時とは全く違った表情を見せてくれ、あれからまだ二ヶ月も経っていないのに、とても新鮮な目で楽しめました♪

また、いつ雨粒が落ちてきても不思議ではない梅雨空のもとでの散策でしたが、雲のヴェールのかかった光を透して対象物を見ると、晴天では解らなかった別のニュアンスが感じられ、季節や時間を変えて同じ場所を訪ねる楽しさを知りました。

Yamate02ところで、参加フラワーアーティスト達の作品は、どれも沢山の楽しい工夫がされていて見応えタップリ!
これは、もう、お花を使った現代アートですね♪

それにしても、時々刻々と変化する植物を素材として扱うのは、さぞかし大変だろうなぁ・・・ 花の咲き加減や水やり、温度管理など、恐らく見ている側には気がつかない様々な配慮や苦労があるのだろうなぁ・・・

Yamate03カメラの扱いと腕前は相変わらずで、全く進歩のみられない私ですが(^^; 絵の素材になりそうなものは、しっかりカメラに収めてきました。
でも、いつ作品になるのやら・・・ こればかりは本人にも解らない(^^;;;

【関連エントリ】
横浜山手西洋館めぐり

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15 June 2009

シュテファン・アントン・レック&東響@サントリーホール

Stefan_anton_reck022009年6月13日(土)
サントリーホール

指揮:シュテファン・アントン・レック
チェロ:ダニエル・ミューラー=ショット
東京交響楽団

シューマン:チェロ協奏曲イ短調作品129
 ソリストによるアンコール
 ラヴェル:ハバネラ形式の小品
 ブロッホ:祈り
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」

  ◇  ◇  ◇

久しぶりに聴いたマーラー6番♪
ズンズンズンと一瞬の緩みもなく突き進む音楽は、聴く側にも良い意味での緊張感を強いているようで、とてもエキサイティングな演奏でした。

シュテファン・アントン・レックさんは、その長髪をなびかせて(と言うよりは振り乱してかな?)力強くオケを引っ張って行ったかと思えば、3楽章では指揮棒をおいて時に自ら歌いながら切々と繊細なメロディーを紡ぎ出す、表現力豊かな指揮者でした。

今思えば、歌手の降板や3幕版から2幕版への変更で何かとお騒がせだった新国立劇場の《ルル》を振っていたのもレックさんだったのですね。
あの時は佐藤しのぶさんの麗しいルルに釘付けになって、レックさんまで気が回らなかったようです。(^^;;;

そのレックさん、東京交響楽団のサイトによれば絵も描かれるそうで、指揮者になっていなかったら画家になっていただろうと話してらっしゃいます。(^^)

Daniel_muller_schottさてさて、忘れてはいけないのがコンサート前半に演奏されたシューマンのチェロ協奏曲。
一晩にマーラー6番一曲のみという演奏会だってありうるのに、東京交響楽団って何てサービス精神旺盛なのでしょう!(^^)

颯爽と舞台に現れたダニエル・ミューラー=ショットさんは目元も涼しい若き長身のチェリスト。あんなに長いエンドピンを見たのは初めてでした(^^;;;

シューマンのこの曲を聴くのも初めてだったのですが、ロマンティックというよりはサラッとしたスッキリ系の演奏だったかなぁ?(^^;;; でも、とても真摯に丁寧に曲と向き合っていることが伝わってくる好感の持てるものでした。

盛大な拍手に応えて聴かせてくれたアンコールは2曲。
ラヴェル(1875~1937)もブロッホ(1880~1959)も短い曲でしたが、シューマンでは解らなかった彼の魅力が現れていて、私はシューマン以上に楽しめました♪

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